＜アイビー ivy＞
アイビー（ivy）とはウコギ科キヅタ（Hedera）属の植物でキヅタ属は常緑の登攀性あるいは匍匐性の木本植物。
主な種
学名：Hedera helix
通称：English ivy、European ivy
和名：セイヨウキヅタ
分布：ヨーロッパ、西アジア
事項：登攀性で常緑。伝わるものがあれば２０～３０ｍに成長、花は傘形花序で緑から黄色。
果実（漿果）は紫から黒あるいはオレンジから黄色で径６～８ｍｍ、若干有毒。
Hedera helixの若葉と花と果実
学名：Hedera rhombea
通称：Japanese ivy
和名：キヅタ
分布：東アジア沿岸地帯と東アジアの島々（日本、朝鮮、中国沿岸、台湾）
ブドウ科ツタ（Parthenocissus）属はアイビーとは別である。
主な種
学名：Parthenocissus tricuspidata
通称：Boston Ivy、grape ivy
和名：ツタ、アマヅラ
分布：東アジア沿岸地帯と東アジアの島々（日本、朝鮮、中国沿岸、台湾）
事項：落葉のツル、支えがあれば３０ｍにも達する。果実はブドウ状で色は暗い青で径５～１０ｍｍ。
Parthenocissus tricuspidataの新枝と花と果実
ポイズンアイビー
学名：Toxicodendron radicans
科属：ウルシ科ウルシ属
和名：
通称：eastern poison ivy
分布：
事項：登攀性のツル植物、落葉樹、雌雄異株。果実は核果で緑かかった白。ウルシオールを含み有害。
Toxicodendron radicansの葉、花、果実
＜アクティニディア Actinidia＞
マタタビ科マタタビ属Actinidia 両性花の花粉は不稔で両性花は実質は雌花として機能。サルナシのオシベは暗い青で
マタタビ、ミヤママタタビは黄色。
学名：Actinidia polygama 和名：マタタビ
Actinidia polygamaの両性花 雄花 果実
学名：Actinidia arguta 和名：サルナシ
Actinidia argutaの両性花 雄花 果実
学名：Actinidia kolomikta 和名：ミヤママタタビ
Actinidia kolomiktaの雄花と果実
参照（外部）→日本のマタタビ属
＜アトロパ Atropa＞
ナス科オオカミナスビ属
学名：Atropa belladonna
和名：ベラドンナ、セイヨウハシリドコロ
通称：belladonna
分布：ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産。
事項：多年生草本、高さ２ｍに達するすることもある。花は釣鐘状で緑かかった紫色、果実は漿果で熟すると光沢のある黒色で径１．５ｍｍ。
Atropa belladonnaの花と果実
＜アラリア Aralia＞
アラリアの和名はタラノキ属でウコギ科。 参照→スパイクナードベリー
ウコギ科にはタラノキ属のほか、ウコギ属、ヤツデ属、キヅタ属、タカノツメ属、ハリブキ属などが属する。
Eleutherococcus senticosus（エゾウコギ）の果実 Fatsia japonica（ヤツデ）の果実 Oplopanax japonicus（ハリブキ）の果実
＜アリサエマ Arisaema＞
サトイモ科テンナンショウ属（Arisaema） で仏炎苞を形成する。 その他のサトイモ科 参照→アンコマネス
主な種
学名：Arisaema triphyllum
通称：jack-in-the-pulpit
分布：北米東部原産
事項：
Arisaema triphyllumの花と果実
学名：Arisaema dracontium
通称：dragon-root
分布：北米原産
事項：緑色の仏炎苞で肉穂花序を覆う。
Arisaema dracontiumの花と果実
学名：Arisaema flavum
通称：
分布：アフリカ東部、南アジア原産。
事項：高さ４０ｃｍ程度、
Arisaema flavumの花と果実
＜アルブトゥス Arbutus＞
ツツジ科イチゴノキ（Arbutus）属の代表的な種はArbutus unedoである。
イチゴノキ属およびその近縁属のリボソームDNAによる分子系統学的解析によれば、イチゴノキ属は側系統群であり、
地中海地方のイチゴノキ属は北アメリカ北西部の同属種よりもむしろクマコケモモ属（Arctostaphylos）、ウラシマツツジ属（Arctous）、
Comarostaphylis、Ornithostaphylos、Xylococcusなどの各属に近いと示唆されている。
クマコケモモ属 参照→ベアベリー
＊イチゴノキ属の主な種
学名：Arbutus unedo
和名：イチゴノキ
通称：Irish strawberry tree、cain apple
分布：地中海地域、西欧で北は西フランス、アイルランド。
事項：常緑樹、５～１０ｍに成長、花は白でまれに淡いピンク、釣鐘状で径４～６ｍｍ、１０－３０個の花の円錐花序。
果実（漿果）は赤で径１～２ｃｍで表面は粗い。
Arbutus unedoの花と果実
学名：Arbutus xalapensis
通称：Texas madrone, naked Indian tree
分布：メキシコ、中米、米国南西部原産
事項：常緑樹、高さ５～２５ｍ、花は釣鐘状白か淡いピンク、果実は赤く表面が粗く径１ｃｍ程度。多量の小さな種子を有する。
Arbutus xalapensisの花と果実
学名：Arbutus canariensis
通称：
分布：カナリー諸島
事項：高さ１５ｍ、花は釣鐘状、果実は緑から黄色、オレンジがかった赤と変化。
Arbutus canariensisの花と果実
学名：Arbutus andrachne
通称：Greek strawberry tree
分布：地中海地域、中東、南西アジア
事項：高さ１２ｍ、花は白か黄色がかった緑。
学名：Arbutus menziesii
科属：ツツジ科イチゴノキ属
和名：マドロナ
通称：Pacific madrona、strawberry tree
分布：北米西海岸地帯
事項：常緑樹、高さ１０～２５ｍ、花は釣鐘状で果実は赤。
Arbutus menziesiiの花と果実（未熟果と熟果）
＊イチゴノキ亜科は
Arbutus属（イチゴノキ属）
Arbutus andrachne
Arbutus canariensis
Arbutus xalapensis
Arbutus unedo
Arctostaphylos属（クマコケモモ属）
Micrococcus亜属
Arctostaphylos亜属
Arctostaphylos節
Arctostaphylos alpina 参照→ベアベリー
Arctostaphylos glauca
Arctostaphylos patula
Arctostaphylos uva-ursi 参照→ベアベリー
Foliobracteata節
Pictobracteata節
Arctous（ウラシマツツジ）属
Comarostaphylis属
Comarostaphylis diversifolia
Ornithostaphylos属
Xylococcus属
Xylococcus bicolor
過去に
シラタマノキ属（Gaultheria）、イワナシ属（Epigaea）のいくつかの種がイチゴノキ属に分類されていた。
＜アンコマネス Anchomanes＞
サトイモ科サトイモ亜科 サトイモ科は肉穂花序を呈し、仏炎苞を有する。
アンコマネス属は熱帯アフリカ原産。
学名：Anchomanes abbreviatus 分布：東アフリカ原産
学名：Anchomanes giganteus 分布：ガボン、ブラザビルコンゴ、ザイール、ブルンジ
Anchomanes abbreviatusの花と果実 Anchomanes giganteusの果実
その他のサトイモ亜科
テンナンショウ（Arisaema）属 参照→アリサエマ
アルム（Arum）属
学名：Arum maculatum
通称：snakeshead等
分布：
事項：花は肉穂花序で、葉のような淡い緑の覆い（仏炎苞）隠れて見えず、雌花は底の方に輪状の集まり、その上に雄花が輪状に形成される。
果実は赤い漿果で有毒。
Arum maculatumの花と果実
＜イデシア idesia＞
ヤナギ科イイギリ属
学名：Idesia polycarpa
和名：イイギリ
分布：中国、朝鮮、台湾、日本
事項：雌雄異株、花は円錐花序。果実は液果で直径5-10mm。熟すと橙色から濃い赤紫になり、多数の2-3mmの褐色の種子を含む。
Idesia polycarpaの花（雌花と雄花）と果実
ヤナギ科の他の属
ルカム（Flacourtia）属
学名：Flacourtia rukam 分布：中国、インド、東南アジア
事項：５～１５ｍに成長、通常幹はトゲを有する。丸い果実は２ｃｍの大きさで緑、赤。
Flacourtia rukamの果実
学名：Flacourtia jangomas 通称：Indian coffee plum 分布：インド、東南アジア
Flacourtia jangomasの花と果実
学名：Flacourtia indica 通称：Governor's plum 分布：インド、中国、東南アジア 事項：果実は深い赤から紫色。
Flacourtia indicaの花と果実
学名：Flacourtia inermis 分布：フィリピン原産 事項：果実は束になり１～３ｃｍの幅で緑から熟すると赤に変化。
Flacourtia inermisの果実
セイロンスグリDovyalis属
学名：Dovyalis hebecarpa 通称：Ceylon gooseberry 南アジア原産、樹高６ｍまで、果実２－３ｃｍで暗い紫。
Dovyalis hebecarpaの花と果実
学名：Dovyalis caffra 通称：kei apple 分布：アフリカ南部原産
事項：果実は明るい黄色からオレンジ色で球形の漿果で径２．５～４ｃｍ。
Dovyalis caffraの花と果実（未熟果と熟果）
クスドイゲ（Xylosma）属
学名：Xylosma congestum（Xylosma japonicum） 和名：クスドイゲ 分布：東アジア（中国、朝鮮、日本）
事項：果実は漿果で暗い赤から乾燥すると黒、木についている間はガクと中心の花diskは残り、花柱が残っている。
球形で径４～５ｍｍ、種子は２～３個。
Xylosma congestumの花
学名：Xylosma flexuosa 通称：brushholly 分布：熱帯アメリカ
事項：トゲのある常緑樹で通常高さ１～２ｍ。果実は赤あるいは黄色の漿果で径７～８ｍｍ。
Xylosma flexuosa
学名：Xylosma spiculiferum 分布・アンデス（ベネズエラ、コロンビア） 事項：果実は始め緑でついで赤、熟すると黒。
Xylosma spiculiferumの果実
Casearia属 仮種皮が生じる。
学名：Casearia sylvestris
Casearia sylvestrisの果実
学名：Casearia parvistipula
Casearia parvistipulaの果実
＜ウィンターグリーン wintergreen＞
ツツジ科シラタマノキ属とイチヤクソウ科ウメガサソウ属の植物がウィンターグリーンと呼ばれる。
ツツジ科シラタマノキ属
学名：Gaultheria procumbens 通称：eastern teaberry, checkerberry, boxberry or American wintergreen
学名：Gaultheria ovatifolia 通称：western teaberry or Oregon spicy wintergreen
以上はティーベリー
学名：Gaultheria humifusa 通称：alpine wintergreen 北米西部原産 花弁は白から明るいピンク、果実は赤でベリーのような蒴果。
Gaultheria humifusaの花と果実
イチヤクソウ科ウメガサソウ属
学名：Chimaphila maculata
和名：
通称：spotted wintergreen、striped wintergreen
分布：北米東部、中米原産
事項：多年生、常緑草、果実は蒴果で径６～８ｍｍ。
Chimaphila maculataの花と果実
学名：Chimaphila umbellata
和名：オオウメガサソウ
通称：Umbellate Wintergreen、Pipsissewa、 Prince's pine
分布：北半球の冷温帯。
事項：１０～３５ｃｍに達する常緑草、花は小さな傘形花序（umbel）で色は白かピンク。
Chimaphila umbellataの花と果実
その他のウメガサソウ属の和種。
学名：Chimaphila japonica 和名：ウメガサソウ 分布：ロシア極東、日本、朝鮮
Chimaphila japonicaの花と未熟果と熟果
＜エウスカフィス Euscaphis＞
ミツバウツギ科ゴンズイ属
学名：Euscaphis japonica 和名：ゴンズイ 分布：中国、朝鮮、日本 事項：袋果で種子は仮種皮に覆われている。
Euscaphis japonicaの花と果実
＜エウフォルビア Euphorbia＞
学名：Euphorbia helioscopia 和名：トウダイグサ 科属：トウダイグサ科トウダイグサ属 分布：ヨーロッパ、北アフリカ、アジア
事項：花は小さく、黄色から緑で２～５枚の葉に似た苞葉が基部にある。
果実は蒴果で2.5-3 × 3-4.5ｍｍで３室（溝）。
種子は卵形で２ｘ１．５ｍｍ程度で種枕 (caruncle) を有する。
Euphorbia helioscopiaの花と果実
＜エピガエア Epigaea＞
学名：Epigaea asiatica 科属：ツツジ科イワナシ属 和名：イワナシ 分布：東アジア
事項：常緑樹、匍匐性、０．１～０．５ｍに成長、蒴果、可食
Epigaea属では種子は胎座由来の果実を満たす甘いゼリー状組織に埋め込まれている。漿果様蒴果。
Epigaea asiatica、Epigaea repens、Epigaea gaultherioidesの３種。
Epigaea asiaticaの花と果実 （森林総合研究所報告 杉浦らから引用）
学名：Epigaea repens 通称：Trailing Arbutus、Ground Laurel、Mayflower 分布：北米東部
Epigaea repensの花と果実
＜エフェドラ Ephedra＞
エフェドラ（Ephedra）－マオウは裸子植物のグネツム目マオウ科マオウ属の植物、マオウ科はマオウ属だけで構成。生殖部は球果となる。
マオウ属は通常３つの連sectionに分類される。
すなわち雌花（female cone）の苞葉の形態から（１）厚い、色彩に富む、多肉性fleshy苞葉をもつEphedra連、
（２）乾いて翼化した苞葉、膜状membranousあるいは紙状papery苞葉をもつAlatae連、（３）皮革状coriaceous苞葉をもつAsarca連。
その他にも１種子性のMonospermae連、匍匐性scrambling habitのScandentes連などを設ける人もいる。
エフェドラの雌花の断面図
＊雌花（female cone）の苞葉（bract）の形態的特徴
Ephedra californica Ephedra strobilacea Ephedra intermedia
皮革状（Asarca） 膜状（Alatae） 多肉質（Ephedra）
Stefanieらから引用
Ａ．Ephedra torreyana（Alatae）Ｂ．苞葉 Ｃ．Ephedra antisyphilitica（Ephedra）Ｄ．苞葉 Ｅ．Ephedra nevadensis（Asarca） Ｆ．苞葉 Ｇ．単一の苞葉
（１） section Alatae 特徴：乾いた大きな膜状membranousの翼化した苞葉、軽い種子、種子の保護は薄くてもろい。
学名：Ephedra alata 分布：北アフリカ、中東原産 事項：雌雄異株、主に乾いた砂漠地帯、高さ１ｍ以下。
生殖部は黄色から緑の球果となる。雌花（ovulate cone）は卵形で長さ１０ｍｍまで、４～５の重なった
黄色い苞葉が２つの花を囲む。
Ephedra alataの雌花 雄花
学名：Ephedra strobilacea 分布：イラン、中央アジア原産 事項：雌雄異株、常緑樹、高さ１～２ｍ、葉は３～４の（約２ｍｍ）鱗様で
対生あるいは渦巻で根元で融合、花は小さな球果。
Ephedra strobilaceaの雌花と雄花と茎
学名：Ephedra trifurca 通称：longleaf jointfir、Mexican tea 分布：メキシコ北西部、米国南西部原産 事項：広がる性質で２ｍに達する。
尖って巻いた長さ１．５ｃｍまでの葉。
Ephedra trifurcaの雌花
学名：Ephedra torreyana 通称：Torrey's jointfir、Torrey's Mormon tea 分布：米国南西部、メキシコ北部
Ephedra torreyanaの茎と雌花
学名：Ephedra funere 分布：米国南西部モハーヴェ砂漠原産
Ephedra funereの雌花
（２） section Asarca 特徴：皮革状coriaceous の苞葉、重い種子、種子は齧歯類によって散布される。
学名：Ephedra californica 通称：California jointfir,、California ephedra、desert tea 分布：米国南西部、メキシコ北部原産
Ephedra californicaの雌花
学名：Ephedra aspera 分布：米国南西部原産
Ephedra asperaの雌花と雄花
学名：Ephedra. fasciculata 分布：米国南西部原産
Ephedra. fasciculataの雌花
学名：Ephedra nevadensis 分布：北米西部原産
Ephedra nevadensisの雌花と種子
（３） section Ephedra 特徴：色彩に富む多肉質なfleshy苞葉
[Ａ] Monospermae（１胚珠性uniovulate cone）
学名：Ephedra. equisetina 和名：キダチマオウ 分布：中央アジア原産
Ephedra. equisetinaの熟果
学名：Ephedra nebrodensis（Ephedra major） 分布：地中海西部地域
Ephedra nebrodensisの熟果と種子
学名：Ephedra monosperma（Ephedra minima） 分布：中国からシベリア
事項：高さ５から１５ｃｍ、木質の枝は多岐性、熟した球果は赤色で６～９ｍｍの長さで幅５～８ｍｍ、１個の種子を有する。
Ephedra monospermaの熟果
学名：Ephedra minuta 分布：中国（青海、四川省）
Ephedra minutaの熟果
[Ｂ] Scandentes 特徴：匍匐性scrambling habit
学名：Ephedra foeminea 分布：南東地中海地域（イタリア～ヨルダン）
Ephedra foemineaの雌花と熟果
学名：Ephedra ciliata 分布：中央アジア、イラン～パキスタン。 事項：果実は白、種子は２個。
Ephedra ciliataの雌花と熟果と種子
学名：Ephedra fragilis 通称：joint pine 分布：東地中海地域（南欧、北アフリカ） 事項：１．８ｍに成長、
Ephedra fragilisの果実と雄花
[Ｃ] ２種子
学名：Ephedra distachya 和名：フタマタマオウ 通称：sea grape 分布：南部・中央ヨーロッパ、西・中央アジア原産
常緑樹、雌雄異株、高さ２５～５０ｃｍ
Ephedra distachyaの茎と雌花（female cone）、と果実と種子と雄花（male cone）
学名：Ephedra glauca 分布：南西シベリアからイラン、ヒマラヤ、中国東部原産
Ephedra glaucaの果実
学名：Ephedra sinica 和名：シナマオウ 分布：モンゴル、シベリア南東部、中国北南部原産
Ephedra sinicaの果実
学名：Ephedra frustillata 分布：アルゼンチン南部（パタゴニア）、チリ中部・南部原産
Ephedra frustillata
[Ｄ] ３種子
学名：Ephedra ochreata 分布：アルゼンチン原産
Ephedra ochreata
学名：Ephedra intermedia 和名：チュウマオウ 分布：シベリア、中央アジア、イランからパキスタン、西ヒマラヤ、チベット、モンゴル、中国原産
Ephedra intermedia
＜オクナ Ochna＞
オクナ（Ochnaceae）科オクナ属 通称：Bird's-eye bushes、Mickey-mouse plants 真っ赤なガクに黒い果実がつく。
学名：Ochna serrulata
通称：bird's eye bush、Mickey mouse plant
分布：南アフリカ原産
事項：花は当初黄色で花弁はすぐに落ち、５～６個の５～８ｍｍの大きさの果実（核果）が大きくなった花托に成長、ガクが大きくなり赤く変化。
果実は淡い緑から成熟すると黒くなる。
Ochna serrulataの花と果実
学名：Ochna pulchra
通称：
分布：アフリカ南部
事項：花は黄色、果実は熟すると黒で赤いガクに囲まれる。
Ochna pulchraの花と果実
学名：Ochna integerrima
通称：
分布：東南アジア
事項：
Ochna integerrimaの花と果実
＜オピオポゴン Ophiopogon＞
キジカクシ科ジャノヒゲ属
ジャノヒゲ属は子房中位で子房は花被管と融合し子房は３室に別れ各室は２～６個の胚珠を有する。
受精で子房は破れ発達している種子を露出する。
種子の発達初期で果皮が破れ種子が露出する現象はCaulophyllum属、Peliosanthes属でも起きる。
学名：Ophiopogon japonicus
和名：ジャノヒゲ
通称：mondo grass、monkey grass
分布：東アジア
事項：常緑樹、果実は径５ｍｍの青い漿果。青い果実様の部分は種子で青い色の肉質種皮に覆われている。
Ophiopogon japonicusの花と種子
学名：Ophiopogon planiscapus
和名：オオバジャノヒゲ
分布：日本固有
事項：
Ophiopogon planiscapusの花と種子
学名：Leontice thalictroides（Caulophyllum thalictroides） 科属：メギ科ルイヨウボタン属
Leontice thalictroidesの花と種子
学名：Caulophyllum robustum 科属：メギ科ルイヨウボタン属 和名：ルイヨウボタン
Caulophyllum robustumの花と種子
Caulophyllum属では果実は発達せず子房壁は発達初期で破れ種子（２個）が露出し青い色の白い粉を被った様で種皮は肉質で果実様となる。
学名：Peliosanthes teta キジカクシ科スズラン亜科シマハラン属 分布：南アジア、東南アジア
Peliosanthes tetaの種子
シマハラン属は子房上位または子房中位で３室に別れ各室に２～５の胚珠を有する。果実は発達初期の段階で破れ若い種子を露出。
種子は熟すると青色の漿果状で楕円または球形。
スズラン亜科の例
キチジョウソウ属
学名：Reineckea carnea 和名：キチジョウソウ
Reineckea carneaの果実
ジャノヒゲ属
マイヅルソウ属
ナギイカダ属
＜オレオクニデ Oreocnide＞
学名：Oreocnide fruticosa（Oreocnide frutescens）
科属：イラクサ科ハドノキ属
和名：イワガネ
分布：南アジア、東南アジア、東アジア（中国南部、日本）
事項：常緑樹、雌雄異株、１～３ｍに成長、白い部分は花被が変化し多肉化、痩果は黒紫、花柄がない。
Oreocnide fruticosaの雌花と果実
学名：Oreocnide pedunculata 和名：ハドノキ 花柄がある。
Oreocnide pedunculataの雌花と果実
＊参考 イラクサ科ヌノマオ属 痩果だが肉質の花被perianthあるいは花托receptacleに埋まっていると表現される・
学名：Pipturus argenteus
科属：イラクサ科ヌノマオ属
和名：
通称：native mulberry、white mulberry、false stinger、white nettle
分布：北オーストラリア
事項：果実は多花果で球形の径６ｍｍ程度、個々の果実（本来は痩果）はナシ状で長さ方向にうねり、径１ｍｍ程度。
（果肉は白い泡のような花托？）
Pipturus argenteusの雌花と果実
学名：Pipturus albidus 分布：ハワイ原産
Pipturus albidusの雌花と果実
学名：Pipturus arborescens
和名：ヌノマオ、オオイワガネ
分布：沖縄と周辺の島、台湾、フィリピン、ボルネオ
事項：白い花が集まって咲く。白い果実は非常に柔らかく多肉質、これは多肉質の花被に埋まった多くの小さな痩果からなる多花果。
Pipturus arborescensの花と果実
＜カクタス cactus＞
サボテン科で特徴的な果実をつくるもの。
オプンティア（ウチワサボテン）属
学名：Opuntia ficus-indica
和名：オプンティア
通称：prickly pear、果実はtuna
分布：メキシコ原産？古代から食用として栽培。
事項：高さ３～５ｍに達する。枝にあたる部分は平らで３０～６０ｃｍの長さで６～１５ｃｍの幅、で灰色から灰色かかった緑。
花は明るい黄色かオレンジ、赤色。ベリーは多肉多汁succulentで可食で熟すると赤色。
Opuntia ficus-indicaの花と果実
学名：Opuntia stricta
和名：センニンサボテン
通称：
分布：カリブ地域原産。
事項：直立あるいは匍匐性で通常高さ５０～１００ｃｍ。平たい枝は１０～３５ｃｍの長さで６～８ｃｍの幅、厚み１０～２０ｍｍ。
花は黄色、果実は紫かかった赤。
Opuntia strictaの花と果実
学名：Opuntia phaeacantha
和名：
通称：Tulip prickly pear
分布：
事項：高さ０．５ｍ程度。果実は８ｃｍｘ４ｃｍまで。
Opuntia phaeacanthaの花と果実
マミラリア属
学名：Mammillaria tetrancistra
通称：common fishhook cactus
分布：メキシコ北部、米国南西部原産。
事項：筒状の枝は高さ２５ｃｍ程度までで幅は数ｃｍ、赤い果実は多数のコルク状のストロフィオールをもつ種子を有する。
Mammillaria tetrancistra花と果実
学名：Mammillaria dioica
通称：strawberry cactus
分布：米国カリフォルニア州、メキシコのバハ・カリフォルニア
事項：
Mammillaria dioicaの花と果実
キリンドロプンティア属
学名：Cylindropuntia leptocaulis
通称：desert Christmas cholla
分布：米国南西部、メキシコ北部
事項：高さ０．５～２ｍ、枝は細く３～５ｍｍの断面。
Cylindropuntia leptocaulisの姿、花と果実
学名：Cylindropuntia spinosior
分布：米国のアリゾナ、ニューメキシコ、メキシコのチワワ、ソノラ
事項：高さ０．４～１．２ｍ、枝は５～２３ｃｍの長さで径１．３～３．５ｃｍ。
Cylindropuntia spinosiorの花と果実
ヒモサボテン属
学名：Hylocereus undatus
通称：pitahaya、 dragon frui
分布：中米原産。
事項：登攀性、匍匐性、多枝性。枝は５から１０ｍの長さで接合部間は３０～１２０ｃｍ、厚さ１０～１２ｃｍ。
Hylocereus undatusの花と果実
カルネギア属
学名：Carnegiea gigantea
分布：メキシコのソノラ、米国のアリゾナ、カリフォルニア原産。
事項：木のように大きく成長するサボテン、２０ｍにも達する。
Carnegiea giganteaの姿、花と果実
クレイストカクタス属
学名：Cleistocactus baumannii
分布：アルゼンチン、ボリビア、ウルグアイ、パラグアイ原産。
事項：柱状のサボテン、径３ｃｍ程度の細い枝は高さ１．２ｍ達し、１４本の筋がある。花は筒状で長さ６～７．５ｃｍ。
Cleistocactus baumanniiの花と果実
フェロカクタス属
学名：Ferocactus wislizeni
通称：fishhook barrel cactus
和名：キンセキリュウ
分布：米国南西部、メキシコ北西部原産。
事項：樽状のサボテン、高さ０．６～１．２ｍ程度、径４５～８０ｃｍ。
Ferocactus wislizeniの花と果実
＊phytoneuron.netから多く、特に断面写真を引用。
＜ガルデニア Gardenia＞
アカネ科クチナシ属
学名：Gardenia jasminoides 和名：クチナシ 通称：gardenia、cape jasmine 分布：アジア
Gardenia jasminoidesの花と果実 八重咲
学名：Gardenia brighamii 通称：nanu、forest gardenia 分布：ハワイ原産
事項：高さ５ｍに達する。花弁は根元で筒を形成し６溝を有する。
Gardenia brighamiiの花と果実
＜クロコスミア Crocosmia＞
アヤメ科ヒメトウショウブ属（Crocosmia またはMontbretia)。
学名：Crocosmia aurea
通称：Falling Stars、Valentine Flower、Montbretia
分布：南部・東部アフリカ
事項：高さ１．２ｍ程度、果実は黒い蒴果（さくかcapsule：複数室の子房からなり、果皮が薄く乾燥し裂けて複数の種子が出る）
Crocosmia aureaの花と未熟果
＜コトネアスター Cotoneaster＞
バラ科コトネアスター属
学名：Cotoneaster horizontalis
和名：ベニシタン
通称：
分布：中国西部原産
事項：
Cotoneaster horizontalisの花と果実
学名：Cotoneaster frigidus
通称：
分布：ヒマラヤ原産
事項：
Cotoneaster frigidusの果実
学名：Cotoneaster salicifolius
通称：
分布：中国西部原産
事項：
Cotoneaster salicifoliusの花と果実
学名：Cotoneaster bullatus 参照→ホーリーベリー
＜コルディリネ Cordyline＞
キジカクシ科センネンボク属
学名：Cordyline fruticosa
通称：cabbage palm
分布：熱帯南東アジア、パプアニューギニア、メラネシア、北東オーストラリア、インド洋、ポリネシア原産。
事項：果実は赤色。
Cordyline fruticosaの花と果実
学名：Cordyline australis
通称：cabbage tree
分布：ニュージーランド原産
事項：高さ２０ｍにも成長、果実は白い漿果で径５～７ｍｍ。
Cordyline australisの花と果実
学名：Cordyline stricta オーストラリア原産、果実は紫から黒で径１０～１５ｍｍ。
Cordyline strictaの花と果実
＜コルヌス Cornus＞
ミズキ科とミズキ属
・花の塊はやや目立ち、通常白か黄色、集散花序、大きな目立つ苞葉はない、果実は赤、青、白。
１ Cornelian Cherries サンシュユ（亜）属 Cornus
（花の塊は落葉性の総苞を有する、傘形の集散花序、苞は変容し、花弁はない、果実は楕円形で赤）
花は白色または黄色で、集散花序をなし、基部に小さい総苞がある。
学名：Cornus mas 通称：European cornel、Cornelian-cherry 分布：地中海沿岸 和名：セイヨウサンシュ
Cornus masの花と果実
学名：Cornus officinalis 通称：Japanese cornel 分布：中国、日本、朝鮮 和名：サンシュ
Cornus officinalisの花と果実
２ Blue- or White-fruited Dogwoods ミズキ亜属（狭義ミズキ属） Swida
（花の塊は総苞はない、円錐または散房の集散花序、微細な苞は変容していない、果実は球形か準球形で白、青、黒）
集散花序、総苞はない。20-30種ある
学名：Cornus alba 通称：Siberian dogwood 分布：シベリア、北中国 和名：シラタマミズキ
Cornus albaの花と果実
学名：Cornus amomum 通称：silky dogwood 分布：米国東部
Cornus amomum
学名：Cornus coreana 通称：Korean dogwood 分布：北東アジア
学名：Cornus macrophylla 通称：large-leafed dogwood 和名：クマノミズキ 分布：東アジア
Cornus macrophyllaの花
学名：Cornus racemosa 通称：northern swamp dogwood、gray dogwood
分布：米国北東部・中部Northeastern and central U.S.、カナダ南東部 southeastern Canada.
学名：Cornus sanguinea 通称：dogberry
学名：Cornus sericea 通称：red osier dogwood 分布：北米北部・西部
Cornus sericeaの花と果実
学名：Cornus alternifolia 通称：pagoda dogwood、 alternate-leaf dogwood 分布：米国東部、カナダ南東部
Cornus alternifoliaの花と果実
学名：Cornus controversa 通称：table dogwood 和名：ミズキ 分布：東アジア
Cornus controversaの花と果実
・花の塊は目立たず、通常緑かかり大きな目立つ花弁のような苞で囲まれ、果実は通常赤色。
３ Dwarf Dogwoods（Bunchberries） ゴゼンタチバナ（亜）属 Chamaepericlymenum
小低木または多年草で、茎は地面を這う。頭状花序で目立つ総苞があり、果実は赤く熟す。
学名：Cornus canadensis 通称：crackerberry
学名：Cornus suecica 通称：bunchberry
４ Big-bracted Dogwoods（Flowering dogwoods） ヤマボウシ（亜）属 Benthamidia（Dendrobenthamia または Cynoxylon）
頭状花序、目立つ総苞があり、果実は赤色または橙色に熟す。
核果のなる Benthamidia と、複合果になる Dendrobenthamia に細分することもある。
（Ａ）果実は分離した核果の２～１０個の塊
学名：Cornus florida
科属：ミズキ科ミズキ属Cynoxylon亜属
和名：ハナミズキ
通称：flowering dogwood
分布：北米東部、メキシコ北部原産
事項：落葉樹で１０ｍに達する、偽花を形成、果実は多花果。個々の花は４枚の緑がかった黄色の４ｍｍの長さの苞をもつ。
偽花は大きな白、ピンク、赤の苞をもつ。
Cornus floridaの花と果実
（Ｂ）果実は赤色、多花果で融合
学名：Cornus capitata 通称：Himalayan flowering dogwood 分布：Himalaya.
Cornus capitataの花と果実
学名：Cornus kousa
科属：ミズキ科ミズキ属
和名：ヤマボウシ
通称：Korean dogwood
分布：日本、中国中部・北部(subsp. chinensis).
事項：花は偽花で花弁のように見えるのは総苞で個々の花はその中央に球状に集合。
Cornus kousaの花と果実
＊ミズキ科
ミズキ亜科 Cornoideae
ウリノキ属（Alangium）
学名：Alangium platanifolium 和名：ウリノキ
Alangium platanifolium
学名：Alangium chinense
Alangium chinense
ミズキ属（サンシュユ属）Cornus
ヌマミズキ亜科（Nyssoideae）
カンレンボク属（Camptotheca）
学名：Camptotheca acuminata 和名：カンレンボク
植物雑学事典から ：Camptotheca acuminataの花と果実
ハンカチノキ属 Davidia
学名：Davidia involucrata 和名：ハンカチノキ
Davidia involucratの花と果実
Diplopanax
Mastixia
ヌマミズキ属 Nyssa
学名：Nyssa sylvatica 和名：ヌマミズキ
Nyssa sylvaticaの花と果実
科の変更
アオキ属 Aucuba →ガリア科Garryaceae
ハナイカダ属 Helwingia →ハナイカダ科Helwingiaceae
＜サイコトリア Psychotria＞
アカネ科ボジョウジ属
学名：Psychotria viridis
通称：chacruna
分布：アマゾン流域の雨林地帯、中央アメリカ、キューバ原産。
事項：常緑樹、高さ通常２～３ｍ、花は長い茎に緑かかった白い花弁、果実は赤で多くの小さな種子を有する。
Psychotria viridisの花と果実
学名：Psychotria elata
通称：Hooker’s lips
分布：中米南部、南米北部の雨林地帯。
事項：花は特徴的な唇のような赤い２枚のガクに囲まれ白く筒状（偽花）。果実は卵形で青。
Psychotria elataの花と果実
学名：Psychotria nervosa
通称：Seminole balsamo、wild coffee
分布：フロリダ、カリブ海諸島、中米、南米北部。
事項：常緑樹、樹高１～３ｍ程度、果実は赤い楕円形で６～８ｍｍの長さ。
Psychotria nervosaの花と果実
学名：Psychotria mariniana
通称：forest wild coffee
分布：ハワイ原産。
事項：果実は卵形でオレンジ色。
Psychotria marinianaの花と果実
学名：Psychotria colorata
Psychotria colorataの花と果実
その他のボジョウジ属
学名：Psychotria carthagenensis 通称：Amyruca 南米雨林地帯原産。
学名：Psychotria punctata
学名：Psychotria iodotricha
Psychotria iodotrichaの花と果実 Psychotria punctataの果実 Psychotria carthagenensisの果実
学名：Psychotria capensis 参照→バードベリー
日本の種
学名：Psychotria serpens
和名：シラタマカズラ
通称：
分布：
事項：
Psychotria serpensの花と果実
学名：Psychotria asiatica
和名：ボチョウジ
通称：
分布：
事項：果実は楕円形で５～８×４～７ｍｍで熟すると赤色。
Psychotria asiaticaの果実
＜スキミア Skimmia＞
ミカン科ミヤマシキミ（Skimmia）属 常緑樹、雌雄異株、円錐花序、果実は赤から黒で径６～１２ｍｍの核果。
学名：Skimmia japonica
和名：ミヤマシキミ
通称：Japanese skimmia
分布：日本、中国、東南アジア
事項：高さ６ｍに達する、花はクリーム黄から白、果実は赤。
Skimmia japonicaの花と果実
＜ストランバエシア Stranvaesia＞
ストランバエシア属はバラ科サクラ亜科、カナメモチ（Photinia）属に含めることもある。
学名：Stranvaesia davidiana
通称：Chinese photinia
分布：東アジア原産
事項：
Stranvaesia davidianaの花と果実
類縁の種
カナメモチPhotinia 属
Photinia villosa 通称：クリスマスベリー
Photinia glabra 和名：カナメモチ
Photinia glabraの花と果実
Photinia serratifolia 和名：オオカナメモチ
アロニア属Aronia 通称：チョークベリー
カマツカ属Pourthiaea
Pourthiaea vilosa 和名：カマツカ
Pourthiaea vilosaの花と果実
＜スパイスブッシュ spicebush＞
クスノキ科クロモジ属 通称：スパイスブッシュ
学名：Lindera umbellata 和名：クロモジ
Lindera umbellataの花と未熟果
学名Lindera glauca 和名：ヤマコウバシ
学名：Lindera praecox 和名：アブラチャン
アブラチャンの花と果実
学名：Lindera triloba 和名：シロモジ
Lindera trilobaの花と果実
学名：Lindera obtusiloba 和名：ダンコウバイ
Lindera obtusilobの花と未熟果
学名：Lindera melissifolia 通称：ポンドベリー
学名：Lindera aggregata 通称：天台烏薬
Lindera aggregataの花と果実
学名：Lindera benzoin 分布：北米東部原産、
Lindera benzoinの花と果実
＜スピニッチ spinach＞ spinach：ホウレンソウ
ツルムラサキ科ツルムラサキ属
学名：Basella alba
和名：ツルムラサキ
通称：Malabar Spinach、red vine spinach、climbing spinach等
分布：南アジア、西東アジア、ニューギニア原産
事項：ツル性、葉を食べる。
Basella albaの花と果実
＜スマック Sumac＞
スマック（Sumac）はウルシ科ヌルデ属（Rhus） 円錐花序か穂状花序 類縁の種にウルシ属（Toxicodendron）、南アフリカ種はSearsia属となる。
雌雄異株。
学名：Rhus javanica（Rhus chinensis）
和名：ヌルデ
通称：Chinese sumac、nutgall tree
分布：中国、日本原産
事項：高さ４．５～６ｍ程度、雌雄異株、花はクリーム白色、果実は径５～８ｍｍの扁平な球形で熟するとオレンジまたは赤色、
表面にリンゴ酸カルシウムの結晶の白い粉を生じる。ゴール（gall、虫こぶ）を形成し、これはタンニンに富む。
Rhus javanicaの花と果実
学名：Rhus trilobata 通称：skunkbush sumac、sourberry 参照→サワーベリー
学名：Rhus integrifolia 通称：lemonade berry 参照→レモネードベリー
学名：Rhus typhina
和名：アメリカハゼノキ
通称：staghorn sumac
分布：北米東部原産
事項：雌雄異株、果実は小さな赤い核果の濃密な塊り、赤紫の毛が密生。
Rhus typhinaの花序と果実（果序） 果序の拡大（岡山理科大植物雑学事典から引用）
学名：Rhus aromatica 通称：fragrant sumac 北米原産 赤い核果は毛を有する。
Rhus aromaticaの花と果実
南アフリカの種 セアルシア（Searsia）属をなす。
学名：Searsia lancea 通称：African sumac、karee
Searsia lanceの花と果実
学名：Searsia leptodictya 通称：mountain karee 雌雄異株、果実は黄色から赤い褐色で平べったい。
Searsia leptodictyaの花と果実
学名：Searsia dentata 参照：ナナベリー
学名：Searsia pentheri 通称：common crowberry
学名：Searsia crenata 通称：dune crow-berry
Searsia crenataの花と果実
学名：Searsias chirindensis 通称：red currant 果実は核果でピンクかかった黄色から赤味かかった褐色で径５ｍｍ前後。
Searsias chirindensisの花と果実
学名：Searsia pyroides 通称：common currant-rhus
学名：Searsia tomentosa 通称：real wild currant
Searsia tomentosaの果実
＊参考 ウルシ属の主な種
学名：Toxicodendron succedaneum
和名：ハゼノキ
通称：wax tree
分布：南アジア、東アジア、東南アジア原産
事項：花はクリームを基調とした白、黄色あるいは黄色かかった緑、果実は核果で熟すると淡い褐色。
Toxicodendron succedaneumの花と果実
学名：Toxicodendron trichocarpum 和名：ヤマウルシ 果実は扁桃状で表面に刺毛が生え、熟すと黄色。
Toxicodendron trichocarpumの葉、花と果実（未熟果）
学名：Toxicodendron orientale
和名：ツタウルシ
事項：果実は径５～６mm、扁球形の核果で、黄褐色に熟し、縦に筋があり表面に短毛が散生する。
核果の外果皮はのちにはがれ、白いロウ質の中果皮が露出する
Toxicodendron orientaleの葉と雌花
学名：Toxicodendron vernicifluum
和名：ウルシ
分布：東アジア
事項：
Toxicodendron vernicifluumの花と果実
＜スミラクス Smilax＞
サルトリイバラ科シオデ属、この科は漿果をもつ。
学名：Smilax aspera 和名：（イタリアン・ベリー） 分布：地中海ヨーロッパ、東地中海、中央アフリカ 特徴：果実は径１０ｍｍ程度で始めは
赤で熟すると黒。多年生の常緑つるで１－４ｍになる。葉は長さ８－１０ｃｍ。
学名：Smilax china 和名：サルトリイバラ 参照→サルトリイバラ科
＜ソルブス Sorbus＞
バラ科ナナカマド属、英語ではwhitebeam、rowan、service tree、mountain-ash、ドイツ語ではmehlbeere。
主な種は
ナナカマド亜属（ナナカマドSorbus属） 通称：ローワン（Rowan） 独語：Vogelbeere
学名：Sorbus aucuparia 通称：European rowan 参照→ロワンベリー
学名：Sorbus commixta
和名：ナナカマド
通称：Japanese rowan
分布：日本、サハリン
事項：果実は明るいオレンジから赤色で径７～８ｍｍのナシ状果。
Sorbus commixtaの花と果実
学名：Sorbus glabrescens 通称：White-fruited rowan 分布：中国雲南省 果実は径７～８ｍｍで色は白、
Sorbus glabrescenの果実
学名：Sorbus decora 参照→ドッグベリー
アズキナシ亜属（アズキナシAria属） 通称：ホワイトビーム（whitebeam） 独語：Echte Mehlbeere
学名：Sorbus aria 通称：common whitebeam 分布：ヨーロッパ、近東
Sorbus ariaの花と果実
ミクロメレスMicromeles亜属（アズキナシ属）
学名：Sorbus alnifolia
和名：アズキナシ
通称：Korean whitebeam
分布：中国、台湾、朝鮮、日本原産
事項：果実は径８～１５ｍｍの明るい赤色。
Sorbus alnifoliaの花と果実
コルムス亜属（コルムスCormus属）
学名：Sorbus domestica
通称：service tree
分布：ヨーロッパ、北西アフリカ、南西アジア
事項：果実は２～３ｃｍの大きさで緑かかった褐色か、日に当たった側は赤く色づく。
Sorbus domesticaの果実
トルミナリア亜属（トルミナリアTorminaria属） 独語：elsbeere
学名：Sorbus torminalis
和名：カエデバアズキナシ
通称：wild service tree、chequers
分布：ヨーロッパ、アジア、北西アフリカ、南西アジア原産
事項：落葉樹、高さ１５～２５ｍ。果実は卵形で径１０～１５ｍｍで色は褐色で斑点を有する。
Sorbus torminalisの花と果実
カマエメスピルス亜属（カマエメスピルスChamaemespilus属）
学名：Sorbus chamaemespilus 通称：false medlar、dwarf whitebeam 分布：中央・南部ヨーロッパ 果実は赤い卵形で径１０～１３ｍｍ。
Sorbus chamaemespilusの花と果実
＜デブレゲアシア Debregeasia＞
学名：Debregeasia edulis（Debregeasia orientalis）
科属：イラクサ科ヤナギイチゴ属
和名：ヤナギイチゴ
分布：ブータン、北東インド、ネパール、日本、琉球、台湾、中国原産
事項：常緑樹、雌雄異株、高さ１～４ｍ、果実は痩果でオレンジ色の部分は花被が多肉質化したもので多花果（クワ状果sorosis）。
Debregeasia edulisの雌花と果実
＜トリオステウム Triosteum＞
スイカズラ科ツキヌキソウ属
学名：Triosteum pinnatifidum
通称：Horse Gentian、White Feverwort
和名： ホザキツキヌキソウ
分布：北米、中国、日本
白い核果で毛深くガクが残ってついている。
Triosteum pinnatifidumの花と未熟果と熟果
学名：Triosteum himalayanum 分布：インドから中国にかける地域 事項：果実は赤色で径１０～１２ｍｍ、毛深く、ガクが残ってついている。
Triosteum himalayanumの花と果実
学名：Triosteum aurantiacum 通称：Orange-Fruited Horse Gentian 分布：北米東部 事項：果実は核果で熟すると明るい赤。
Triosteum aurantiacumの花と果実
学名：Triosteum perfoliatum 通称：Late Horse Gentian 分布：北米東部
Triosteum perfoliatumの花と果実
＜トリリウム Trillium＞
トリリウムはユリ科エイレンソウ（Trillium）属 果実は蒴果で種子はエライオソームを有することがある。
学名：Trillium smallii
和名：エイレンソウ
通称：
分布：
事項：
Trillium smalliiの花と果実
学名：Trillium grandiflorum
和名：
通称：white trillium
分布：北米東部
事項：果実は淡い緑の蒴果、種子はエライオソームを有する。
Trillium grandiflorumの花と果実とエライオソーム
学名：Trillium erectum 分布：北米北東部
Trillium erectumの花と果実
学名：Trillium cernuum 分布：北米北東部
Trillium cernuumの花と果実
学名：Trillium recurvatum
通称：bloody butcher、prairie trillium
分布：米国中部・東部原産
事項：果実は蒴果で６つの溝を有し、色は緑か紫、種子はエライオソームを有する。
Trillium recurvatumの花と果実とエライオソーム
表紙へ |
|||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| その２ | |||||||||