ベリー 五十音順 説明(5)
<バーゼリアベリー berzelia berry
>
ブルニア科ベルゼリア(バーゼリア)属の植物。ブルニア科は南アフリカ原産の植物。
直立した細い茎の常緑樹で、茎は小さな針状の葉で濃密に覆われる。
花は球状に塊り、花の塊(花頭、頭状花序)は多くの小さな花から構成されている。(頭状花序)
個々の花はおしべが小さな花弁から大きく突き出て花頭は突起がちりばめられているように見える。
花が散ると締まった球形の果序(infructescence)が残る。
主な種
学名:Berzelia lanuginosa
別名:button bush
事項:高さ1〜2m。花の塊(花頭、頭状花序)は総状花序でクリーム白から黄色。花軸が赤く多肉質になることがある。
Berzelia lanuginosaの花
Berzelia lanuginosaの果序(
plantsystematics.org) (
fernkloof.com)
<ハートベリー heartberry
>
学名:Aristotelia peduncularis
科属:ホルトノキ科アリストテリア属
分布:タスマニア(オーストラリア)原産。
事項:果実はハート形でピンクまたは赤で熟すると黒。
Aristotelia peduncularisの果実
<バードベリー bird-berry
>
学名:Psychotria capensis
科属:アカネ科ボチョウジ属
分布:アフリカ南部
事項:常緑樹、3〜8mに成長、花は黄色、果実は黄色から熟すると赤または黒。
Psychotria capensisの花と果実
*ドイツ語でVogelbeehre(=bird-berry)はSorbus aucuparia(和名:セイヨウナナカマド)。
*日本のボチョウジ属の種
学名:Psychotria asiatica
和名:
ボチョウジ
学名:Psychotria serpens
和名:
シラタマカヅラ
Psychotria serpensの花と果実
<パートリッジベリー partridge berry
>
下記の種
学名:Mitchella repens 科属:アカネ科ツルアリオドシ属 別称:squaw berry、two-eyed berry、squaw vine 参照→
ツーアイドベリー
学名:Gaultheria procumbens 科属:ツツジ科シラタマノキ属 和名:
ヒメコウジ
別称:eastern teaberry、checkerberry、boxberry、American
wintergreen 参照→
チェッカーベリー
学名:Vaccinium vitis-idaea 科属:ツツジ科スノキ属 和名:
コケモモ 別称:lingonberry、cowberry 参照→
カウベリー
<パープルベリー purpleberry
>
主にオーストラリア固有のツツジ科トロコカルパ(Trochocarpa)属の種。
学名:Trochocarpa cunninghamii 通称:straggling purpleberry 事項:高さ1m程度の灌木。
学名:Trochocarpa thymifolia 通称:thymeleaf purpleberry 事項:花は5裂でピンクから赤、果実は球形で青から紫で径8mm。
学名:Trochocarpa gunnii 通称:fragrant purpleberry 事項:花は白、ピンク、赤。
Trochocarpa thymifolia Trochocarpa cunninghamii Trochocarpa
gunnii
トロコカルパ(Trochocarpa)属では他に
学名:Trochocarpa clarkei lilac berry 参照→
ライラックベリー
学名:Trochocarpa laurina Sandberry 参照→
サンドベリー
<パープルラズベリー Purple raspberry
>
ヨーロッパラズベリー(Rubus idaeus)と北米ブラックラズベリー(Rubus occidentalis)の交配種。(Rubus
x neglectus - Peck.)
Rubus x neglectusの果実
ウィキペディアによるとRubus occidentalisあるいはRubus odoratus(通称:purple-flowered
raspberry)
学名:Rubus odoratus 北米東部原産 トゲがない。
Rubus odoratusの花と果実
<バーベリー barberry
>
メギ科メギ(Berberis)属の通称。
主要な種
学名:Berberis thunbergii
和名:
メギ
別称:Japanese barberry、Thunberg's barberry、red barberry
分布:日本、東アジア原産。
事項:落葉樹、トゲのある樹高0.6〜2.5mの低木。花は淡い黄色、果実は漿果で赤色で楕円で7〜10mmの長さで4〜7mmの幅。
Berberis thunbergiiの花と果実
学名:Berberis vulgaris
別称:common barberry、European barberry
分布:ヨーロッパ中部・南部、アフリカ北西部、西アジア原産。
事項:落葉樹、樹高4m程度まで。花は黄色、果実は赤色で楕円で7〜10mmの長さで3〜5mmの幅。
Berberis vulgarisの花と果実
学名:Berberis canadensis
別称:American barberry、 Allegheny barberry
分布:米国
事項:Berberis vulgarisと区別が困難。
学名:Berberis microphylla
別称:Box-leaved Barberry、Magellan Barberry、calafate
分布:アルゼンチン、チリ
事項:1〜1.5mに成長、花は黄色で果実は熟すると青から黒色。
Berberis microphyllaの花と果実
学名:Berberis darwinii
通称:Darwin's Barberry
分布:チリ南部、アルゼンチン原産。
事項:トゲのある常緑樹、花はオレンジで総状花序。果実は4〜7mmの大きさで紫から黒。
Berberis darwiniiの花と果実
学名:Berberis julianae
和名:ジュリアンメギ
通称:Wintergreen barberry、Chinese barberry。
分布:中国中部。
事項:常緑樹。花は赤味がかった黄色で塊って咲く。果実は楕円で暗い紫あるいはほとんど黒で白い粉がかかっている。長さ6mm程度。
Berberis julianaeの花と果実
<パールベリー pearlberry
>
以下の植物
学名:Margyricarpus pinnatus
科属:バラ科バラ亜科マルギリカルプス属
通称:pearl-fruit
分布:南米南部(ボリビア、エクアドル、ペル、アルゼンチン、チリ)
事項:匍匐性の常緑低木(30cm以下)。果実は食べられる。果実は大きさ7mm程度で白で1個の種を有する。
花は小さく花弁がなく緑がかって葯は赤い。
Margyricarpus pinnatusの花と果実
学名:Vallesia glabra
科属:キョウチクトウ科バレシア属
分布:熱帯アメリカ
事項:樹高2.5〜3m。果実は白。
Vallesia glabraの果実
学名:Vallesia antillana
科属:キョウチクトウ科バレシア属
分布:カリブ海諸島とメキシコ(ユカタン半島)
事項:樹高1.5〜3m。
Vallesia antillanaの花と果実
<バイチベリー Veitchberry
>
バラ科キイチゴ属でのRubus fruticosus(ヨーロッパブラックベリー)とRubus
idaeus(ヨーロッパラズベリー)の交配種。
Rubus fruticosusはRubus plicatusとRubus ulmifoliusが混ざったものといわれる。
<パインベリー pineberry
>
バラ科オランダイチゴ属のFragaria chiloensisとFragaria virginianaの交配種(一般のイチゴと同じ交配)でアルビノ。
果実は白で種子が赤。
pineberry
<ハウンズベリー hound's berry
>
以下の植物。
学名:Solanum nigrum 別称:black nightshade、garden huckleberry、wonder berry 参照→
ガーデンハクルベリー
学名:Cornus sanguinea 別称:common dogwood 参照→
ドッグベリー
<ハグベリー hagberry
>
学名:Prunus padus
科属:バラ科サクラ属エゾノウワミズザクラ亜属
和名:
エゾノウワミズザクラ
別称:bird cherry、hackberry、Mayday tree
分布:北ヨーロッパ、北アジア。
事項:落葉樹、樹高8〜16m。花は総状花序。両性花
2つの変種
学名:Prunus padus var. padus 分布:ヨーロッパ、西アジア。
学名:Prunus padus var. commutata 分布:東アジア
Prunus padusの花と果実
<ハックベリー hackberry
>
アサ科エノキ(Celtis)属の通称。
Prunus padus(通称:ハグベリー)もハックベリーと呼ばれる。 参照→
ハグベリー
エノキ属の主な種。
学名:Celtis australis
和名:
別称: European nettle tree、lote tree、honeyberry
分布:南部ヨーロッパ、北アフリカ、アナトリア原産。
事項:落葉樹、寒い地方では10m程度が普通だが25mを超えることもある。
花は黄色い緑から青い緑。果実は暗い紫で1cm程度の幅。
Celtis australisの花と果実
学名:Celtis jessoensis
和名:エゾエノキ
通称:Japanese hackberry、Jesso hackberry
分布:朝鮮、日本原産。
事項:果実は熟すると青から黒。
Celtis jessoensisの花と果実
学名:Celtis sinensis
和名:
エノキ
通称: Chinese hackberry
分布:東アジア
事項:
Celtis sinensisの未熟果と熟果
学名:Celtis koraiensis 和名:チョウセンエノキ 通称:Korean hackberry 分布:朝鮮、中国北部
学名:Celtis bungeana 和名:トウエノキ 通称:Bunge's hackberry 分布:中国、朝鮮
Celtis occidentalisとCeltis laevigataは別称:シュガーベリー 参照→
シュガーベリー
<ハックルベリー huckleberry
>
ハックルベリー は、北米でツツジ科の近縁な2つの属であるスノキ属 (Vaccinium)
およびガイルサキア(Gaylussacia)属の
数種の植物に対して使用される。ガイルサキア(Gaylussacia)属の一般的呼び名は
ダングルベリー。
ハックルベリー はビルベリー(Vaccinium myrtillus)に対する地域的呼び名である(ハートルベリー)hurtleberry、ホワートルベリー
(whortleberry)などの北米版である。北米ではこの名は種々の植物に使用される。
学名:Vaccinium parvifolium
通称:red huckleberry
分布:北米西部原産。
事項:4mに達する落葉樹。花はピンクで部分的に黄色がかった白からピンクがかった白、果実は食べられ赤からオレンジで
6〜10mm程度の大きさ。
Vaccinium parvifoliumの花と果実
学名:Vaccinium membranaceum
通称:black huckleberry、thinleaf huckleberry、tall huckleberry、 mountain
huckleberryなど。
分布:北米西部
事項:果実は赤から青い紫、黒と色々で1cm程度の大きさで50個近い小さな種子を有する。
Vaccinium membranaceumの花と果実
学名:Vaccinium deliciosum
通称:Cascade bilberry、Cascade blueberry、blueleaf huckleberry
分布:北米西部原産。
事項:果実は粉のかかったような青あるいは赤で大きさ1cmを超える。
学名:Vaccinium ovatum
通称: evergreen huckleberry、winter huckleberry、California huckleberry
分布:北米原産。
事項:果実は黒で1cm程度の大きさ。
Vaccinium ovatumの葉、花と果実
学名:Gaylussacia baccata
通称:black huckleberry
分布:北米原産。
事項:樹高1.5m程度、花はオレンジまたは赤で釣鐘状、果実は暗い青、黒、まれに白。
Gaylussacia baccataの花と果実
学名:Gaylussacia brachycera 通称:box huckleberry、box-leaved whortleberry 分布:米国東中部
学名:Gaylussacia dumosa 通称:dwarf huckleberry、bush huckleberry、gopherberry 分布:北米東部 参照→
ゴウファーベリー
学名:Gaylussacia frondosa 通称:dangleberry、blue huckleberry 分布:米国東部 参照→
ダングルベリー
*
ブルーベリーとハックルベリー
ハックルベリーはスノキ属(Myrtillus節)とガイルサキア属の2属にまたがり、一方ブルーベリーはスノキ属のCyanococcus節に属する。
スノキ属はウェスタン・ハックルベリー、ガイルサキア属はイースタン・ハックルベリーと称され、ガイルサキア属のハックルベリーは
米国東部、東南部原産で西部では見られない。
スノキ属は子房は5室に分かれガイルサキア属は10室に分かれ、種子についてはガイルサキア属は10個の大きく、堅い種子を有し、
スノキ属は多数の小さく柔らかい種子を有する。
ブルーベリーは商業的に栽培されているがハックルベリーは商業的には栽培されない。
ウェスタン・ハックルベリーは新しい枝の葉の腋から1つ生じ、ハイブッシュやローブッシュブルーベリーは1年木に塊りで生じるので
ハックルベリーより収量が多い。
ウェスタン・ハックルベリーはVaccinium membranaceum(ブラック) Vaccinium
deliciosum(ブルー)が主に収穫される。
味はブルーベリーより良いとされる。 通常約600m以上の高地で育つ。
ガイルサキア属とスノキ属の種子
(Adventures in Edible Plant Foraging( Karen Monger)から引用)
<パナマベリー Panama berry
>
学名:Muntingia calabura
科属:ナンヨウザクラ科ナンヨウザクラ属
和名:
ナンヨウザクラ
別称:calabur tree、capulin、Jamaica cherry、strawberry treeなど。
分布:南部メキシコ、カリブ諸島、中米、南米西部
事項:樹高7〜12m、花は小さい白で少し悪臭がする。果実は1.0〜1.5cmの大きさで明るい赤。
Muntingia calaburaの花と果実
<ハニーベリー honeyberry
>
以下の植物。
学名:Lonicera caerulea
科属:スイカズラ科スイカズラ属
和名:
ハスカップ、クロミノウグイスカグラ
別称:haskap、blue-berried honeysuckle、sweetberry honeysuckle
分布:北半球の亜寒帯(冷温帯)
事項:落葉樹、樹高1.5〜2m、花は黄色がかった白で、短い柄の先に対で生じる2花から1果生じる。
青い果実は直径1cm程度で形状は変化に富む。
日本にはウグイスカグラ(Lonicera caerulea var. emphyllocaryx)とケヨノミ(Lonicera
caerulea var. edtuis)の
2変種があるともいわれる。(3種ともいう。Lonicera caerulea
var. venulosa:マルバヨノミ)
ケヨノミは葉がやや幅広く、枝や葉に毛が多いとされ、主に高山に存在するとされる。(
植探報 Vol. 26 : 7〜12,2010〕)
Lonicera caeruleaの花と果実
Lonicera caeruleaの果実の頭の様子 クロミノウグイスカグラ(左)とケヨノミ(右)
植探報 Vol. 26 : 7〜12,2010〕
学名:Melicoccus bijugatus
科属:ムクロジ科メリコックス属
和名:
マモン
別称:Spanish lime、genip、quenepa、chenet、canepa、limoncillo、skinipなど。
分布:熱帯アメリカ
事項:樹高25mにも達し、果実は緑で2.5〜4cmの長さで2cmの幅。皮のなかのクリーム状の果肉は仮種皮。
ムクロジ科は通称:
ソープベリー(soapberry)
Melicoccus bijugatusの果実と果肉と種子。
学名:Celtis australis 別称:European nettle tree、Mediterranean hackberry、lote tree 参照→
ハックベリー
<バファロベリー buffaloberry(bullberry)
>
グミ科シェフェルディア(Shepherdia)属の通称。北米北部・西部原産の低木。
主な種。
学名:Shepherdia argentea
通称:silver buffaloberry、thorny buffaloberry
分布:北米中部・西部原産。
事項:落葉樹で樹高2〜6m、花は淡い黄色。果実は赤で5mm程度の大きさ。食べられるが苦い。
学名:Shepherdia rotundifolia
通称:roundleaf buffaloberry
分布:米国コロラド高原固有種。
事項:常緑樹、樹高1〜2m程度、花は黄色で果実は楕円で星形の毛がある。灰色ががかった赤。
Shepherdia argenteaの葉と果実 Shepherdia rotundifoliaの花と果実
学名:Shepherdia canadensis 通称:Canada buffaloberry、soapberry、foamberry 参照→
ソープベリー
<バルーンベリー balloon berry
>
Luther Burbankという栽培家が外国種を取り寄せたときにRubus illecebrosusをballoon
berry、Rubus palmatus
(和名:
ナガバモミジイチゴ)をMayberryと名付けたと言われる。
なおMayberryはRubus microphyllus(和名:
ニガイチゴ)ともいわれる。 参照→
メイベリー
学名:Rubus illecebrosus
科属:バラ科キイチゴ属
和名:
バライチゴ
別称:strawberry raspberry
分布:日本固有種。
事項:トゲがあり高さ1.5m程度まで、果実はこの種では大きく2cm程度の長さで50〜100の小核果からなる。
Rubus illecebrosusの植生、花、果実 リトアニア産の果実
<バンディクートベリー bandicoot berry
> bandicoot:オーストラリアなどに棲息するネズミのような有袋類。
学名:Leea indica
科属:ブドウ科ウドノキ属
分布:南アジア、東南アジア、オーストラリア、太平洋諸島原産
事項:高さ4〜5mを越える、果実は紫から黒。
Leea indicaの花と果実
*オシロイバナ科のウドノキ(Pisonia)属とは別。(ウドの大木のウド) また食用のウド(Aralia cordata)はウコギ科タラノキ属・
<バンチベリー bunchberry
>
ミズキ科ミズキ(Cornus)属ゴゼンタチバナ(Chamaepericlymenum)亜属の以下の植物の通称。
ミズキ属では
ドッグベリーという呼び方もある。
学名:Cornus suecica
和名:
エゾゴゼンタチバナ
別称:dwarf cornel
分布:ヨーロッパとアジアの冷温帯、亜寒帯地域、北米北部原産。
事項:草本の多年草、高さ20cm程度。花は小さく暗い紫、散形花序で4つの白い花弁のような苞で囲まれている。果実は赤。
Cornus suecicaの花と果実
学名:Cornus canadensis 和名:
ゴゼンタチバナ 参照→
クラッカーベリー
学名:Cornus unalaschkensis
別称:Alaskan bunchberry、western cordilleran bunchberry
分布:北米西海岸(アラスカ〜カリフォルニア)、ロシア極東マガダン原産。
事項:高さ20cm程度、花で白い4つの花弁のようなものは葯でなかに花の集まりがある。
果実は明るい赤で6〜8mm程度の大きさ。
Cornus unalaschkensisの花と果実
<ピーコックベリー peacock-berry
>
学名:Margaritaria discoidea 科属:コミカンソウ科アカハダコバンノキ属 参照→
フェザントベリー
<ビートベリー beet berry
>
学名:Blitum capitatum(Chenopodium capitatum)
科属:ヒユ科アカザ亜科ブリトゥム属
和名:
別称:Strawberry blite、strawberry goosefoot、Indian paintなど。
分布:北米原産
事項:枝は10〜50cm程度で直立し、花序(花の塊)は小さな個々の花の密な糸状体(花頭、頭状花序)を呈し、総苞はなく、葉腋につく。
花頭は球状で1〜1.5cmの大きさ。花は深紅色で果肉様で花弁はなく多肉質の3〜5の萼片を有する。
果実は明るい赤でイチゴのようで食べられ、小さな黒いレンズ状の0.7〜1.2mmの大きさの種子を有する。
(種子は多肉質の萼に包まれる。)
Blitum capitatumの花と果実
<ビーチベリー beachberry
>
学名:Scaevola plumieri
科属:クサトベラ科クサトベラ属
和名:
別称:fan flower、gullfeed、half-flower、waxy bush、inkberry
分布:フロリダ、カリブ諸島原産。
事項:海浜植物。干ばつと風と塩に強い、高さは1m程度までで匍匐性。
花は白か明るいピンクで大きさは2.5cm位、5弁で葉のわきにつく。
果実はオリーブ位の大きさで光沢のある紫がかった黒で1個の種子を有する。
Scaevola plumieriの果実
<ピジョンベリー pigeonberry
>
以下の植物。
学名:Amelanchier alnifolia 科属:バラ科ザイフリボク属 参照→
サービスベリー
学名:Duranta erecta
科属:クマツヅラ科ハリマツリ(Duranta)属
和名:
デュランタ
別称:golden dewdrop、skyflower、ハリマツリ。.
分布:メキシコ、カリブ諸島、南米原産。
事項:低木あるいは匍匐性、6m程度になる。トゲがあるが若い木にはないこともある。
花は明るい青かラベンダーでかたまって咲く。果実は球状で黄色またはオレンジで1cm位の大きさで数個の種子を有する。
ベリーは有毒だがこれを食べる鳥がいる。
Duranta erectaの花と果実
学名:Phytolacca americana
科属:ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属
和名:ヨウシュヤマゴボウ
別称:pokeberry、inkberry
分布:米国東部原産。
事項:草本多年草、2mまで達する。花は白か緑で総状花序。果実は紫かほとんど黒で深紅色の液を出す。
Phytolacca americanaの果実
学名:Rivina humilis
科属:ヤマゴボウ科ジュズサンゴ属
和名:
ジュズサンゴ
別称:rougeplant、baby peppers、coralito
分布:米国南部、カリブ諸島、中米、熱帯南米。
事項:直立のツル様の常緑多年草で高さ0.4〜2m。花は総状花序で萼は白、緑、ピンク、紫。果実は光沢のある明るい赤。
Rivina humilisの花序と果実
<ビターベリー bitter-berry
>
学名:Prunus virginiana
科属: バラ科スモモ属
ウワミズザクラ亜属
和名:
別称:chokecherry、Virginia bird cherry、western chokecherry
分布:北米原産。
事項:吸枝(サッカー)植物、5mまで達する。花は総状花序。果実は1cm位の大きさで明るい赤〜黒で非常に収斂作用
をもちいくぶん酸っぱく、苦い。黒まで完熟すると改善される。
Prunus virginianaの花(総状花序)と果実
<ビューティーベリー beautyberry
>
シソ科ムラサキシキブ属の通称。
主な種。
学名:Callicarpa americana
和名:
通称:American beautyberry
分布:米国南部
事項:紫の果実は鳥や鹿が食する。人には収斂作用があるので少量は食べられる。
Callicarpa americana var. lacteaは白実の栽培種。
Callicarpa americanaの果実
学名:Callicarpa bodinieri
和名:
通称:Bodinier's beautyberry
分布:中国西・中部原産。
事項:樹高3m程度。落葉樹。
学名:Callicarpa japonica
和名:
ムラサキシキブ
通称:East Asian beautyberry、Japanese Beautyberry
分布:中国、朝鮮、日本、琉球、台湾。
事項:変種:Callicarpa japonica var. luxurians(和名:オオムラサキシキブ)
Callicarpa japonicaの花
学名:Callicarpa dichotoma
和名:
コムラサキ
通称:Purple Beautyberry or Early Amethyst
分布:中国、ベトナム、朝鮮、日本。
事項:
学名:Callicarpa mollis
和名:
ヤブムラサキ
別称:
分布:朝鮮、日本
事項:
Callicarpa mollisの花
その他の日本の種(
絶滅危惧種)
学名:Callicarpa kochiana 和名:ビロードムラサキ
学名:Callicarpa parvifolia 和名:ウラジロムラサキ
学名:Callicarpa shikokiana 和名:トサムラサキ
学名:Callicarpa oshimensis 和名:オキナワヤブムラサキ
学名:Callicarpa nishimurae 和名:ウラジロコムラサキ
学名:Callicarpa glabra 和名:シマムラサキ
学名:Callicarpa formosana 和名:ホウライムラサキ
<ヒルダベリー Hildaberry
>
バラ科キイチゴ属でのタイベリーとボイセンベリーの交配種。タイベリーとボイセンベリー自体も交配種。
<ビルベリー bilberry
>
ツツジ科スノキ属のユーラシア種、通常はVaccinium myrtillus(
セイヨウスノキ)の呼称。北米では
ハックルベリー。
主な種。
クロウスゴ(Myrtillus)節 <Macropelma節を含む> ビルベリーと類縁種
学名:Vaccinium deliciosum 通称:Cascade Bilberry、Blueleaf Huckleberry 分布:北米西部原産
学名:Vaccinium membranaceum 通称:Thinleaf Huckleberry、Tall Huckleberry、Mountain
Huckleberry、black huckleberry
学名:Vaccinium myrtillus 和名:セイヨウスノキ 通称:Common Bilberry、Blue
Whortleberry、Blaeberry、Hurtleberry
以上3種は 参照→
ハックルベリー
学名:Vaccinium myrtillus
和名:
セイヨウスノキ
通称:bilberry、blue whortleberry、whortleberry、European blueberryその他異称多い。
分布:ヨーロッパ、北アジア、北米西部。
事項:落葉樹、高さ10〜40cm程度、枝分かれが多い。花は淡い緑からピンクかかった色。
果実は幅6〜8mmで暗い青でロウがかかる、または黒で中身は暗い赤。
Vaccinium myrtillusの花と果実
学名:Vaccinium ovalifolium 和名:
クロウスゴ 通称:Alaska Blueberry, Early Blueberry, Oval-leaf Blueberry
分布:太平洋の東側と西側、北米、極東ロシア、日本
事項:樹高1.5m程度に達する、壺状の0.64mm程度の大きさの花、果実は暗い青か黒で白粉状に覆われていることがある。
日本の2変種
学名:Vaccinium ovalifolium var. alpinum 和名:ミヤマエゾクロウスゴ
学名Vaccinium ovalifolium var. sachalinense 和名:オククロウスゴ
類縁日本種
学名:Vaccinium shikokianum 和名:
マルバウスゴ
Vaccinium ovalifoliumの花と果実
クロマメノキ(Vaccinium)節
学名:Vaccinium uliginosum(Vaccinium occidentale) 和名:
クロマメノキ 通称:bog bilberry、bog blueberry、northern bilberry、浅間ベリー
分布:北半球の冷温帯、北方では低高度、南方では高山(ピレネー、アルプス、カフカーズ)、モンゴル、朝鮮、
中国北部、日本中部の山脈、北米(シエラネバダ、ロッキー)。
事項:湿地の酸性土壌で育つ。落葉樹で10〜75cmの高さ、花は壺状で淡いピンク、果実は青から黒で4〜6mmの大きさ。
Vaccinium uliginosumの花と果実
スノキ(Cyanococcus)節 典型的北米ブルーベリー
学名:Vaccinium caespitosum 通称:Dwarf Blueberry (Dwarf Bilberry) 分布:カナダ、米国北部・西部、メキシコ、グァテマラ原産
*
ビルベリー(Vaccinium myrtillus)とアメリカブルーベリーの違い
・ビルベリーは暗い赤で強く芳香のある果肉と赤いジュースを有し、アルカリ土壌では青になる。
ブルーベリーは白あるいは半透明で穏やかな芳香の果肉を有する。
・ビルベリーは食べるとき、手、歯、舌を深い青あるいは紫に染め、食物や衣服の染料に使用される。
ブルーベリーは激しくない色の果肉であまり着色しない。
・デザートとして調理するとビルベリーは非常に強いブルーベリーより酸っぱい香りとより固い生地を有する。
・色を反映してビタミン類はビルベリーが多く、アントシアニンもビルベリーはブルーベリーよりかなり多い。
・大きさはブルーベリーが径5〜13mm、ビルベリーが3〜10mmとブルーベリーが若干大きい。
・ブルーベリーは北米原産で世界中で商業的に栽培されているがビルベリーは北欧を主に野生で育つ。
・ブルーベリーは簡単には傷まず、輸送・取り扱いが容易だが、ビルベリーは柔らかく傷みやすくそのため店頭にでにくい。
・ビルベリーは強い香りで刺激的な味であるが、ブルーベリーは甘く、刺激、酸味が少ない。
・ブルーベリーは塊って実付くがビルベリーは少数づつ実付く。
<ピンクベリー pinkberry
>
オーストラリア原産のツツジ科レプテコフィラ属の種
学名:Leptecophylla divaricata 通称:spreading pinkberry
学名:Leptecophylla abietina 通称:west coast pink berry
学名:Leptecophylla juniperina 通称:mountain pinkberry、pink mountain
berry 参照→
ピンクマウンテンベリー
Leptecophylla divaricataの花 Leptecophylla abietinaの果実
<ピンクマウンテンベリー pink mountain berry
>
学名:Leptecophylla juniperina(Cyathodes parviflora)
和名:ツツジ科レプテコフィラ属
別称:prickly heath、prickly mingimingi、hukihukiその他。
分布:オーストラリア、タスマニア、ニュージーランド原産
事項:常緑樹で樹高1m程度。果実は大きさ5mm程度。可食だが大きな種子を有する。
Leptecophylla juniperinaの花と果実
<ファークルベリー farkleberry
>
学名:Vaccinium arboreum 別称:スパークルベリー 参照→
スパークルベリー
<ファイアベリー fireberry
>
学名:Crataegus chrysocarpa
科属:バラ科サンザシ属
和名:
通称:fireberry hawthorn、goldenberry hawthorn
分布:米国、カナダ原産。
事項:樹高2〜3.5m程度、果実は緋色から深紅色で大きさ1cm前後。
Crataegus chrysocarpaの花と果実
<フィーバーベリー fever-berry
>
トウダイグサ科
ハズ属の下記種。
学名:Croton gratissimus
通称:Lavender fever-berry
分布:熱帯アフリカ原産。
事項:花は黄色、長さ10cm程度の総状花序。果実は3溝の刮ハ、径約10mm。
Croton gratissimusの花と果実
学名:Croton sylvaticus
通称:forest fever-berry
分布:南アフリカから熱帯アフリカまでの東岸地域原産。
事項:果実はサーモン・オレンジで刮ハで径13mm、小さな羽毛で覆われる、通常3つの丸い溝を有する。
Croton sylvaticusの花と果実
学名:Croton megalobotrys
通称:large fever berry
分布:アフリカ南部原産。
事項:
Croton megalobotrysの花と果実
<フィグマルベリー fig-mulberry
>
学名:Ficus sycomorus
科属:クワ科イチジク属
和名:エジプトイチジク
別称:sycamore fig
分布:アフリカのサヘルの南、南回帰線の北、中西部熱帯雨林を除く地域。レバノン、アラビア半島南部、キプロス、マダガスカル。
事項:樹高20mにも達する。果実(イチジク)は2〜3cmの大きさ。淡黄色がかった緑から熟すると黄色あるいは赤。
<フィッシュベリー fishberry
>
学名:Anamirta cocculus
科属:ツヅラフジ科アナミルタ属
和名:
別称:Indian berry、(Levant nut)
分布:南東アジア
事項:ツル性。フィッシュベリーは干した果実(核果)を魚釣りに使用することから来る。種子はピクロトキシンを含む。
Anamirta cocculusの生果実、干果、干果の断面。
<フェザントベリー pheasant berry
> pheasant:キジ
下記の植物
学名:Leycesteria formosa
科属:スイカズラ科レイセステリア属
和名:
別称:Himalayan honeysuckle、flowering nutmeg、chocolate berry
分布:ヒマラヤ、中国南西部原産。
事項:落葉樹、中空の枝をもつ。花は総状花序、色は白で紫の苞をもつ。果実は紫から黒で大きさ1cm位。
Leycesteria formosaの花序(総状花序)と花、果実
学名:Margaritaria discoidea
科属:コミカンソウ科アカハダコバンノキ属
和名:
別称:egossa red pea、bushveld peacock-berry
分布:アフリカ雨林地帯原産。
事項:30mにも達する。果実は3溝の刮ハ、熟すると緑かかった黄色、果実の内部の種子は暗い金属光沢の青から緑の
可食の薄い果肉層を有する。
Margaritaria discoideaの果実
<フェノメナルベリー phenomenal berry>
バラ科キイチゴ属の交配種。ブラックベリーとラズベリーの第二世代交配種。(ブラックベリーとラズベリーを交配し、交配種で交配)
<フックベリー hook berry
>
バンレイシ科オウソウカ属の下記種
学名:Artabotrys brachypetalus
通称:Large hook-berry、Purple hook-berry
分布:アフリカ東中部・東南部原産。
事項:高さ10mまでの小木、花は短い密集したジグザグの2次的小花柄につき、時に特異なフックのような(C字状)1次的小花柄。
花弁は黄色かクリームから緑かかる。果実は多心皮で黒味かかった紫で卵形で1.5〜4cmの長さ。
Artabotrys brachypetalusの花と果実
学名:Artabotrys monteiroae
通称:red hook berry
分布:アフリカ南部
事項:花はガク片は1.5〜2.5mmの長さ、花弁は緑かかった黄色またはクリーム色で0.4〜1.2cmの長さで2.5〜3mmの太さ。
果実は楕円形で0.9〜1.6cmの長さで5〜9mmの幅、熟すると赤。1〜2個の種子を有する。
Artabotrys monteiroaeの花と果実
<ブラックベリー blackberry
>
バラ科キイチゴ属の一群の種の通称で、キイチゴ属ではそのほかに主要な通称として
ラズベリーと
デューベリーがある。 参照→
バラ科キイチゴ属
ラズベリーにはブラックラズベリーと称する果実が黒いものがあり、果実の色でブラックベリーとラズベリーは区別できない。
ブラックベリーとラズベリーの区別は果実を枝から摘んだときの取れ方の違いといわれる。
果実を摘んだ時、ラズベリーでは花托は枝側に残り、果実は中空となるが、ブラックベリーでは果実に着いたままで、中に
(白い)花托(芯)が残るかあるいは茎(花柄、花梗)から折れる。
キイチゴは小核果(drupelet)である。(核果は堅い殻をもつ1個の種を有する。)
ブラックベリー ラズベリー ブラックベリー ブラックラズベリー
主な種
学名:Rubus fruticosus
分布:ヨーロッパ原産。
事項:ヨーロッパのブラックベリー種、Rubus plicatusとRubus ulmifoliusが混ざっているといわれる。
Rubus fruticosusの葉、花、果実
学名:Rubus ulmifolius
通称:elmleaf blackberry、thornless blackberry、zarzamora(スペイン語)
分布:ヨーロッパ、北米原産。
事項:
Rubus ulmifoliusの花と果実
学名:Rubus armeniacus
通称:Himalayan blackberry、Armenian blackberry
分布:アルメニア、北イラン原産。
事項:多年生、枝にはトゲがある。
花は円錐花序(panicle)、花弁は白か淡いピンクで5つ。果実は2〜2.5cmの大きさで熟すると黒あるいは暗い紫。
学名:Rubus laciniatus
通称:Cutleaf Evergreen Blackberry、Evergreen Blackberry
分布:ヨーロッパ北部、中部原産。
事項:落葉樹でトゲがある。高さは3m程度になる。葉はギザギザで先端はトゲ状。花弁は白かピンクで先端3裂。
Rubus laciniatusの葉、花、果実
学名:Rubus argutus
別称:sawtooth blackberry、tall blackberr
分布:米国南部中部原産。
事項:高さ2mに達する。
Rubus argutusの花
学名:Rubus allegheniensis
通称:Allegheny blackberry
分布:北米東部・中部原産。
事項:直立性、通常1.5mの高さ、時には2.4mにも。葉は端がギザギザ状。枝にはトゲがある。
Rubus allegheniensisの葉、枝、花と果実
学名:Rubus ursinus 参照→
ダグラスベリー
<ブラックラズベリー black raspberry
>
バラ科キイチゴ属の
ラズベリーのなかでも果実が黒いもので主要なものは以下の種。
ラズベリー種のRubus idaeus(European raspberry)とRubus strigosus(American
red raspberry)と密接な類縁関係がある。
ブラックラズベリーとブラックベリーの区別は果実を摘んだ時、ラズベリーでは花托は枝側に残り、果実は中空となるが、
ブラックベリーでは果実に着いたままで、中に花托(芯)が残るかあるいは茎から折れること。 参照→
ブラックベリー
学名:Rubus occidentalis
和名:クロミキイチゴ
別称:wild black raspberry、black cap raspberry, thimbleberryなど。
分布:北米東部原産。
事項:落葉樹、2〜3mの高さになる。枝はトゲがある。がく片は花弁の倍以上。アントシアニンが多い。
Rubus occidentalisの果実
学名:Rubus leucodermis
和名:
別称:white bark raspberry
分布:北米西部原産。
事項:Rubus occidentalisと密接な類縁関係。落葉樹で枝にトゲがある。0.5〜3mに成長。果実は熟すると黒。
花は白か明るい紫。
Rubus leucodermisの果実
学名:Rubus coreanus
和名:トックリイチゴ
別称:bokbunja、Korean black raspberry、Korean bramble
分布:朝鮮、日本、中国
事項:
Rubus coreanusの果実
学名:Rubus niveus
和名:
別称:Mysore raspberry、Ceylon raspberry、hill raspberry
分布:南アジアから中国、台湾、フィリピンおよびマレーシア。
事項:高さ1〜2.5m、花の花弁は暗いピンクから赤。果実は8〜12mmで熟すると黒。
Rubus niveusの花と果実
<ブラッドベリー bloodberry
>
学名:Rivina humilis 科属:ヤマゴボウ科ジュズサンゴ属 和名:
ジュズサンゴ 参照→
ピジョンベリー
<ブリンドルベリー brindleberry
>
学名:Garcinia gummi-gutta
科属:オトギリソウ科フクギ属
和名:
ガルニシア
別称:Malabar tamarind、kudam puli
分布:南東アジア、インド南部沿岸地帯、アフリカ中部で果実が育つ。
事項:常緑樹、樹高5〜20m。果実は減量効果で注目され、また古くから香辛料として利用。
Garcinia gummi-guttaの花と果実
<ブルーベリー blueberry
>
ブルーベリーはツツジ科スノキ属の主にシアノコッカス(Cyanococcus)節の青色(インディゴブルー)の果実を生じる植物群の通称である。
スノキ属(Vaccinium)はクランベリー(cranberry)、ブルーベリー(blueberry)、ビルベリー(bilberry)、ホワートルベリー(whortleberry)、
リンゴンベリー(lingonberry)、カウベリー(cowberry)、ハックルベリー(huckleberry)などと呼ばれる植物を含む。
(ドイツ語ではHeidelbeere (Vaccinium myrtillus)、Preiselbeere (Vaccinium
vitis-idaea)、Moosbeere (Vaccinium oxycoccos) 、
Rauschbeere (Vaccinium uliginosum)など。)
スノキ属はスノキ亜属とツルコケモモ亜属(Oxycoccus )にわけられる。 参照→
スノキ属 ツツジ科
ツルコケモモ亜属はクランベリーと呼ばれ、細く、匍匐性で針金状の非木性の枝で、花は花弁が強く反る。 参照→
クランベリー
ブルーベリーは主にスノキ亜属の特にシアノコッカス(Cyanococcus)節のものを指す。
シアノコッカス(Cyanococcus)節 典型的北米ブルーベリー
学名:Vaccinium angustifolium 通称:Lowbush Blueberry 分布:カナダ東部・中部、米国北東部原産
事項:落葉樹、低く広がり、高さは通常35cm程度。蕾は褐色がかった赤、花は白。
Vaccinium angustifoliumの花と果実
学名:Vaccinium boreale 通称:Northern Blueberry 分布:カナダ東部、米国北東部原産
事項:落葉樹、高さ9cm程度。果実は径5mm程度まで。
学名:Vaccinium caesariense 通称:New Jersey blueberry) 分布:米国東部原産
学名:Vaccinium caespitosum 通称:Dwarf Blueberry (Dwarf Bilberry) 分布:カナダ、米国北部・西部、メキシコ、グァテマラ原産
学名:Vaccinium corymbosum 通称:northern highbush blueberry 分布:カナダ東部、米国東部・南部原産
事項:落葉樹、高さ1.8〜3.7m程度、花は非常に明るいピンク、果実は径6.4〜12.7mm程度。
Vaccinium corymbosumの花と果実
学名:Vaccinium darrowii 通称:Evergreen Blueberry、southern highbush
blueberry 分布:米国南東部原産
事項:常緑樹、高さ30〜120cm程度、果実は径4〜6mm程度。
Vaccinium darrowiiの花
学名:Vaccinium myrsinites 通称:shiny blueberry 分布:米国南東部原産
Vaccinium myrsinitesの花
学名:Vaccinium myrtilloides 通称:Canadian Blueberry 分布:北米原産
Vaccinium myrtilloidesの果実
学名:Vaccinium pallidum 通称:hillside blueberry、Blue Ridge blueberry 分布:カナダ中部、米国中部・東部原産
事項:落葉樹、直立性、高さ20〜50cm、花は11個くらいまでの総状花序、果実は1.2cm程度まで。
Vaccinium pallidumの花
学名:Vaccinium virgatum 通称:Rabbiteye Blueberry 分布:米国南東部原産
事項:高さ1〜2m程度、果実は径5mm程度。
Vaccinium virgatumの花と果実
学名:Vaccinium elliottii 通称:Elliott blueberry 分布:米国南東部・南中部 事項:落葉樹で高さ2〜4m、果実は径5〜8mm。
学名:Vaccinium hirsutum 通称:hairy blueberry 分布:南アパラチア山脈 事項:高さ75cmまで。果実は毛深い黒。
Vaccinium hirsutumの未熟果
学名:Vaccinium tenellum 通称:southern blueberry、small black blueberry 分布:米国南東部 事項:高さ80cmまで。果実はほとんど黒。
その他の節
学名:Vaccinium crassifolium 通称:creeping blueberry 分布:米国南東部原産 事項:常緑樹 (Batodendron節)
学名:Vaccinium koreanum 通称:Korean blueberry 分布:朝鮮、中国遼寧省原産 事項:落葉樹、果実は赤。(Koreanum節)
Vaccinium koreanumの果実
学名:Vaccinium myrtillus 通称;bilberry、whortleberry、European
blueberryなど。 (Myrtillus節)
学名:Vaccinium alaskaense(=Vaccinium ovalifolium 和名:
クロウスゴ) 通称:Alaskan blueberry (Myrtillus節)
学名:Vaccinium uliginosum 通称:bog bilberry、bog blueberry、western
blueberryなど。 和名:
クロマメノキ (Vaccinium節)
以上3つは参照→
ビルベリー
ブルーベリーの栽培種は大きくハイブッシュブルーベリー、ローブッシュブルーベリー(Vaccinium
angustifolium)、
ラビットアイブルーベリー(Vaccinium virgatum)に分けられ、ハイブッシュブルーベリーは更にノーザンハイブッシュ
(Vaccinium corymbosum)とサザンハイブッシュ(Vaccinium darrowii)、ハーフハイブッシュ(Vaccinium
corymbosumと
Vaccinium angustifoliumの交配種)の3系に分けられる。
エバーグリーン・ブルーベリー 常緑樹で主なものは下記3種。
Vaccinium darrowii(Darrow's evergreen blueberry)
Vaccinium myrsinites(Shiny blueberry)
Vaccinium ovatum(Evergreen huckleberry)
<ブルニアベリー brunia berry
>
ブルニア科ブルニア属の植物。ブルニア科は南アフリカ原産の植物。
ベルゼリア(バーゼリア)属と類似の花を形成する。数百個の個々の花よりなる球形の花頭は更に花序を形成。 参照→
バーゼリアベリー
fernkloof.comによるとブルニアはstyle(花柱)が2本でバーゼリアは1本という。
主な種。
学名:Brunia albiflora
別名:Coffee Bush
事項:花がコーヒーの香りがする。個々の花は球形の花の塊(花頭)を形成。
つぼみは銀色。花は白で黄色い雄蕊が突き出ている。花は褐色になって散る。
花の落ちた果序は緑になりやがて褐色になるが木に6年までもついている。
Brunia albifloraの花
Green News 丸い花頭が更に花序を形成
学名:Brunia noduliflora
別称:common snowbush
事項:花の塊(花頭)は白で散ると灰色から褐色の果実化した頭は数年の間、木についている。
Brunia nodulifloraの花と果序
<ベアベリー bearberry
>
ツツジ科イチゴノキ亜科クマコケモモ属の一群の植物、クマコケモモ属の他の群はマンザニタ・ベリー(Manzanita)。
*ベアベリー(Arctostaphylos uva-ursi)と
クランベリー(Vaccinium oxycoccos)の違い
花はベアベリーはブルーベリーと似た壺形(吊鐘形)で根元が半透明であるが、クランベリーの花は先が反り返っている。
葉はベアベリーがより平坦で、クランベリーが光沢がある。
*ベアベリーと
リンゴンベリー(Vaccinium vitis-idaea)の違い
ベアベリーは匍匐性で、リンゴンベリーは直立性で匍匐しない。
主な種
学名:Arctostaphylos uva-ursi
和名:
クマコケモモ
通称:kinnikinnick、pinemat manzanita
分布:北方と南の高山地帯で広く分布。
事項:匍匐性で高さ5〜30cm程度、果実は明るい赤からピンクで0.6〜1.2cm程度の大きさ。
Arctostaphylos uva-ursiの花と果実
学名:Arctostaphylos rubra
和名:
通称:red fruit bearberry、alpine bearberry、arctic bearberry、red manzanita、ravenberry
分布:ユーラシアから北米北部。
事項:高さ20cm程度、花は壺形で数個集まって咲く、果実は赤。
Arctostaphylos rubraの果実
学名:Arctostaphylos alpina
通称:alpine bearberry、mountain bearberry、black bearberry
分布:高緯度地帯(スコットランド、北欧、ロシア、アラスカ、カナダ北部)、ピレネー山脈、アルプス山脈、アルタイ山脈など。
事項:匍匐性で高さは通常15cm以下、果実は球形で9〜12mmの大きさ、色は緑、赤、光沢のある黒と変化。
Arctostaphylos alpinaの花と果実
イチゴノキ属のArbutus menziesiiもベアベリーと称される。
学名:Arbutus menziesii
科属:ツツジ科イチゴノキ属
和名:マドロナ
通称:Pacific madrona、strawberry tree
分布:北米西海岸地帯
事項:常緑樹、高さ10〜25m、花は釣鐘状で果実は赤。
Arbutus menziesiiの花と果実(未熟果と熟果)
イチゴノキの由来はArbutus unedoである。
学名:Arbutus unedo
科属:ツツジ科イチゴノキ属
和名:
イチゴノキ
通称:strawberry tree
分布:地中海地域、フランスからアイルランドの西ヨーロッパ。
事項:常緑の低木、花は白か薄桃で釣鐘状で径4−6mm、10−30個の円錐花序。果実は赤い漿果で径1−2cmで表面は粗い。
Arbutus unedoの花と果実
クロウメモドキ属のRhamnus purshiana
学名:Rhamnus purshiana
科属:クロウメモドキ科クロウメモドキ属
和名:
通称:cascara buckthorn、chittem
分布:北米西部
事項:高さ4.5〜10m程度、落葉樹、花弁は緑かかった黄色、果実は核果で径6〜10mm、明るい赤が熟すると暗い紫あるいは黒。
Rhamnus purshianaの花と果実
*マンザニータ(Manzanita)の主な種
学名:Arctostaphylos glauca
通称:bigberry manzanita
分布:米国カリフォルニア州、メキシコのバハ・カリフォルニア州
事項:高さ1〜6m、花は壺形で白、果実は丸あるいは卵形で幅12〜15mmで明るい赤色。
Arctostaphylos glaucaの花と果実
学名:Arctostaphylos patula
別称:greenleaf manzanita
分布:北米西部
事項:高さ1〜2m、花は白あるいはピンクで壺状、果実は暗い褐色で大きさ1cm位。
Arctostaphylos patulaの花と果実
<ペイパーマルベリー paper mulberry
>
学名:Broussonetia papyrifera
科属:クワ科コウゾ属
和名:
カジノキ
別称:tapa cloth tree
分布:中国、日本、朝鮮、ベトナム、ミャンマー、インド。
事項:落葉樹で樹高10〜20m、雌雄異株、果実は赤かオレンジ色。
Broussonetia papyriferaの雄花と雌花と果実
*クワ科コウゾ属の和種
学名:Broussonetia kazinoki
和名:
ヒメコウゾ
分布:
事項:雌雄同株
ヒメコウゾの上:雌花、下:雄花
<ベイベリー bayberry
>
ヤマモモ科ヤマモモ属の通称。通常雌雄異株で花は尾状花序(円筒状の花の集まり)で果実にはロウがかかる。
マキ科ナギ属にもベイベリーと称されるものがある。
学名:Myrica rubra 和名:
ヤマモモ 通称:Chinese bayberry、apanese Bayberry、red bayberry、yumberry、waxberry 参照→ユムベリー
学名:Myrica cerifera 通称:bayberry、candleberry 参照→
キャンドルベリー
学名:Myrica californica 通称:California bayberry 分布:北米太平洋岸 果実は皺のあるロウがかかったような紫で4〜6.5mmの大きさ。
学名:Myrica pensylvanica 通称:northern bayberry 分布:北米東部
学名:Myrica inodora 通称:scentless bayberry、odorless bayberry 分布:メキシコ湾北部 浜辺植物
学名:Myrica esculenta 通称:Kaphal 分布:インド北部、ネパール
学名:Myrica caroliniensis 通称:southern bayberry、evergreen bayberry
分布:米国東岸
Myrica californicaの果実 Myrica pensylvanicaの花と果実
Myrica esculentaの果実
Myrica galeの雌花 雄花
マキ科ナギ属の以下の植物。
学名:Nageia nagi
科属:マキ科ナギ属
和名:
ナギ
通称:Asian bayberry
分布:中国、日本、台湾固有。
事項:針葉樹であるが広葉樹のような葉をもつ、雌雄異株、雄の球果は尾状花序、雌の球果では鱗片が果肉化。
Nageia nagiの雄の球果と果実
<ベインベリー baneberry
>
キンポウゲ科
ルイヨウショウマ属の通称。baneは古英語で死を意味するように有毒植物。
主な種。
学名:Actaea asiatica
和名:
ルイヨウショウマ
通称:Asian baneberry
分布:アジア
事項:高さ40〜70cm、花は色は白で総状花序、果実は暗い紫で大きさ6cm程度。
Actaea asiaticaの花(総状花序)と果実
学名:Actaea pachypoda
和名:
通称:doll's-eyes、white baneberry
分布:北米東部
事項:果実は1cm程度の白で黒い柱頭の跡が特徴的。
Actaea pachypodaの花と果実
学名:Actaea rubra
和名:
別称:red baneberry、chinaberry、doll's eye
分布:北米
事項:高さ40〜80cm、熟すると明るい赤か白(Actaea rubra var. neglecta)となり、黒点がある。
Actaea rubraの花と果実
Actaea rubra var. neglectaの果実
学名:Actaea spicata
和名:
別称:baneberry, Eurasian baneberry, or herb Christopher
分布:ヨーロッパ東部、西アジア原産。
事項:草本多年生、高さ30〜60cm、花は白で長さ10cm程度の総状花序、
果実は楕円で光沢のある黒で長さ10〜11cm、幅8mm。
Actaea spicataの花と果実
<ペッパーベリー pepperberry
>
学名:Tasmannia lanceolata
科属:シキミモドキ科タスマンニア属
別称:mountain pepper、Cornish pepper leaf
分布:南東オーストラリアの疎林と冷温帯雨林
事項:2〜10mの高さ、葉は芳香がする、花はクリーム色あるいは白、果実は溝で2裂し5〜8mmの幅で黒。
<ポイズンベリー poisonberry
>
ナス科ナス属の以下の種。
学名:Solanum indicum(Solanum violaceum)
別称:Brihati、Indian Nightshade、African Eggplant、Bush Tomato
分布:インド
事項:トゲがあり、枝が多数分岐、花は総状花序で紫、果実は熟すると黄色。
学名:Solanum nigrum 和名:
イヌホウズキ 別称: ガーデン・ハックルベリー 参照→
ガーデン・ハックルベリー
学名:Solanum dulcamara 別称:スネークベリー 参照→
スネークベリー
ナス科キチョウジ属
学名:Cestrum parqui
通称:green cestrum、Chilean cestrum、green poisonberry、chilean inkberry
分布:南米原産
事項:高さ2〜3m、果実は熟すると黒。
Cestrum parquiの花と果実
<ボイセンベリー boysenberry
>
バラ科キイチゴ属のローガンベリー(ブラックベリー:Rubus ursinusとラズベリー:Rubus
idaeusの交配種)とEuropean Raspberry
(Rubus idaeus)、European blackberry (Rubus fruticosus)、 American dewberry
(Rubus aboriginum)の交配種。
由来が不明確なためはっきりしない。
まずローガンベリーと dewberryが交配されlubbenberryができ、これとblackberryと
Raspberryを交配したとされる。
ポイセンベリーはブラックベリーとされる(芯が果実に残る。)。果実が大きいのが特徴(8g)で種子も大きい。
種々の成熟段階のボイセンベリー。
<ポークベリー pokeberry
>
ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の通称、ヤマゴボウ属は他に
インクベリーとも呼ばれる。
主な種は
学名:Phytolacca americana
和名:
ヨウシュヤマゴボウ
別称:American pokeweed
分布:米国東部原産。
事項:有毒、草本多年生、高さ2m程度、花は白あるいは緑で総状花序。
Phytolacca americanaの花と未熟果と熟果
<ホグベリー hogberry
>
学名:Margaritaria nobilis
科属:コミカンソウ科アカハダコバンノキ属
通称:bastard hogberry
分布:メキシコ、中米、西インド諸島、南米原産
事項:落葉樹、時には常緑樹、雌雄異株。高さ8〜16mに達する。
果実は4〜6個の小乾果(coccus)をもつ刮ハ(capsule)、窪んだ球形、径1cm程度。小乾果は玉虫色を示す。
Margaritaria nobilisの果実
<ポーセレンベリー porcelain berry
>
学名:Ampelopsis glandulosa
科属:ブドウ科ノブドウ属
別称:creeper、Amur peppervine、wild grape
分布:温帯アジア原産
事項:落葉樹、登攀性ツル。花は散形花序、果実は4〜8mmの径で2〜4個の種子を有する。同じ木に緑、青、紫、ピンク、黄色の
果実が存在し、黒あるいは褐色の斑点を有する。
日本種:
ノブドウ(Ampelopsis glandulosa var. heterophylla)
Ampelopsis glandulosaの葉、花、果実
<ホーベリー hawberry
>
バラ科サンザシ属(通称:hawthorn)の呼称。果実は赤、黄、黒(紫)がある。
主な種。
学名:Crataegus pinnatifida
和名:
オオサンザシ
通称:Chinese hawberry、mountain hawthorn、Chinese hawthorn
分布:中国北部、朝鮮、東シベリア
事項:果実は明るい赤で径38mm程度、
Crataegus pinnatifidaの花と果実
学名:Crataegus cuneata
和名:
サンザシ
通称:Chinese hawthorn、Japanese hawthorn
分布:中国原産
事項:変種:Crataegus cuneata var lutea(キミノサンザシ)は果実が黄色。
学名:Crataegus monogyna
通称:common hawthorn、single-seeded hawthorn、maythorn、whitethorn
分布:ヨーロッパ、北西アフリカ、西アジア原産。
事項:高さ5〜14m、楕円形の果実は暗い赤で10cmの長さ。
Crataegus monogynaの花と果実
学名:Crataegus laevigata
通称:midland hawthorn、English hawthorn、woodland hawthorn、mayflower
分布:ヨーロッパ西部・中部
事項:Crataegus oxyacantha(
セイヨウサンザシ)はCrataegus laevigataとCrataegus monogynaと同じとされる。
Crataegus laevigataの花
学名:Crataegus rhipidophylla
通称:
分布:スカンジナビア南部、バルチック地域、フランス、バルカン半島、トルコ、コーカサス、ウクライナ
事項:果実は明るいあるいは暗い赤で長さ8〜15mmで幅の1.3〜2倍。
Crataegus rhipidophyllaの果実
学名:Crataegus mexicana 通称:tejocote、manzanita、Mexican hawthorn メキシコの山地、グアテマラ原産
Crataegus mexicanaの花と果実
学名:Crataegus punctata 北米東部原産 熟果は緋色、黄、赤、濃い赤紫。
Crataegus punctataの果実
学名: Crataegus azarolus
通称:azarole, azerole, and Mediterranean medlar
分布:地中海沿岸地帯
事項:高さ3〜5m、果実は球形で2cm程度の大きさ
Crataegus azarolusの果実
Crataegus pentagyna 南東ヨーロッパ原産、果実は黒、時に紫。
Crataegus douglasii 通称:black hawthorn 北米北部・西部原産 果実は暗い紫。
Crataegus pentagynaの果実 Crataegus douglasiiの果実
*Rhaphiolepis(シャリンバイ属)もホーソーンhawthornと呼ばれる。
主な種
Rhaphiolepis indica(和名:モッコクモドキ) 通称:Indian hawthorn、分布:中国南部、日本、ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム
Rhaphiolepis umbellata(和名:
シャリンバイ) 常緑樹、高さ1.5m程度 分布:朝鮮、日本
シャリンバイの花と果実
<ポーラベリー poora-berry
>
学名:Vitex pooara
科属:シソ科ハマゴウ属
別称:chocolate berry
分布:アフリカ南部原産。
事項:4から5mに成長する小木、果実は長さ2cmで熟すると暗い紫か黒でガクが果実の半分を覆う。、
Vitex pooaraの果実
<ホーリーベリー hollyberry
>
モチノキ科モチノキ(Ilex)属の通称がholly。
主な種
学名:Ilex aquifolium
和名:
セイヨウヒイラギ
通称:European holly、 Christmas holly
分布:ヨーロッパ西部・南部、アフリカ北西部、西南アジア原産。
事項:常緑樹、雌雄異株、高さ10〜25m程度。果実は径6〜10mmで明るい赤か黄色。イリチンを含むので非常に苦い。
Ilex aquifoliumの花(上:雄花、下:雌花)と果実
学名:Ilex opaca
和名:アメリカヒイラギモチ
通称:American holly
分布:米国東部・南中部原産
学名:Ilex cornuta
和名:
ヤバネヒイラギモチ
通称:Chinese holly
分布:中国東部、朝鮮原産。
Cotoneaster bullatusもhollyberry cotoneasterと呼ばれる。
学名:Cotoneaster bullatus
科属:バラ科コトネアスター属
分布:中国西部原産。
事項:落葉樹、高さ3〜4m、
Cotoneaster bullatusの葉と果実
<ホワートルベリー whortleberry
>
ツツジ科スノキ属の下記種の別称。
学名:Vaccinium myrtillus
和名:
セイヨウスノキ
通称:bilberry、blue whortleberry、European blueberryその他異称多い。
分布:ヨーロッパ、北アジア、北米西部。
Vaccinium myrtillusの花と果実
学名:Vaccinium uliginosum
和名:
クロマメノキ、(浅間ベリー)
通称:bog whortleberry/bilberry
分布:ユーラシア、北米、北半球の冷温帯、南では高地(ピレネー、アルプス、コーカサス、モンゴル、中国北部、朝鮮、中部日本、
北米のシエラネバダ、ロッキーなど)
事項:酸性土壌で育つ、落葉樹で高さ10〜75cm程度、花は壺状で果実は暗い青から黒で5〜8mmの径。
Vaccinium uliginosumの花と果実
上:V. myrtillus(果肉紫)、下:V. uliginosum(果肉白)
学名:Vaccinium vitis-idaea 通称:lingonberry or red whortleberry 和名:
コケモモ 参照→
カウベリー
<ホワイトベリー white berry
>
学名:Flueggea virosa
科属:コミカンソウ科ヒトツバハギ属
和名:
通称:white berry-bush
分布:南部アフリカ原産。
事項:雌雄異株、ヤブ状の低木、果実は白で径5mm。
Flueggea virosaの果実
日本の種
学名:Flueggea suffruticosa(Securinega suffruticosa)
科属:コミカンソウ科ヒトツバハギ属
和名:
ヒトツバハギ
分布:ロシア、温帯アジア
事項:果実は刮ハ。
Flueggea suffruticosaの花と果実
Phyllanthoideae亜科
Phyllantheae連
Phyllanthus Phyllanthus acidus
Flueggea
Lingelsheimia
Margaritaria
Plagiocladus
<ポンドベリー pondberry
>
学名:Lindera melissifolia
科属:クスノキ科クロモジ属
和名:
通称:southern spicebush
分布:米国南東部原産。
事項:匍匐性、落葉樹で芳香性。雌雄異株。花被は淡い青か明るい黄色。雄花は密集し、9〜12の雄蕊がラセン状の花被で囲まれる。
雌花はやや目立たなく、花の数の少ない集まりで1本の雌花を2つのラセン状の花被が囲む。
Lindera melissifoliaの花 Lindera melissifoliaの雄花 Lindera melissifoliaの雌花 Lindera melissifoliaの果実